出願が近づくと、急に現実味を帯びてくるのが入試です。「何を準備させればいいのか」「うちの子は面接なんて話せるだろうか」——そんな不安から検索された方が多いと思います。
先に結論をお伝えします。通信制高校の入試で学力試験が課されることは、ほとんどありません。中心になるのは書類・面接・作文です。
つまり、対策すべきは「勉強」ではなく「自分の言葉で理由を話せるようにしておくこと」。ここさえ押さえれば、過度に身構える必要はありません。
※資料請求は数分で完了します。入学の申し込みではありません。
こんな不安はありませんか
- 何を準備させればいいのか分からない
- 人と話すのが苦手な子に面接は乗り切れるのか
- 落ちることはあるのか知りたい
- 学力試験はほとんどない。中心は書類・面接・作文
- 落ちる理由は学力ではなく定員か準備不足
- 対策は勉強ではなく「自分の言葉で理由を話せること」
この記事を書いた人|さとみ
子どもを持つ母。わが子の進路も他人事ではないと感じ、通信制高校の公式情報・募集要項を 読み込んで整理しています。体験談の創作はせず、出典つきの一次情報だけで書いています。
※選抜方法は学校・コースによって大きく異なります。本記事は一般的な流れとN高等学校の公式情報(2026年8月確認)をもとにしています。必ず志望校の募集要項で最終確認してください。
先に結論|選抜方法は4パターンに分かれる

志望校がどれに当たるかを、まず確認してください。
| パターン | 内容 | よくある学校・コース |
|---|---|---|
| ① 書類選考のみ | 願書・調査書などで判定 | ネット型・オンライン型に多い |
| ② 書類+面接 | 5〜10分程度の個人面接 | 私立の通学型に多い |
| ③ 書類+面接+作文 | 志望動機などを400〜800字程度 | 公立通信制に多い |
| ④ 書類+筆記+面接 | 基礎的な筆記試験を追加 | 一部の通学コース |
同じ学校でも、選ぶコースで変わるのがポイントです。
N高等学校を例にとると、ネットコースとオンラインキャンパスは書類選考のみで学力試験なし。一方、通学のリアルキャンパスは筆記試験と面接があり、公式にも「その結果により入学できない場合もあります」と明記されています(出典:よくある質問|N高等学校)。
「通信制は誰でも入れる」と一括りにせず、志望するコースの選抜方法を確認するところから始めてください。
学校ごとの実際の選考内容は、公式の募集要項から個別にまとめています。志望校が決まっている方は、あわせて確認してください。
落ちることはあるのか|落ちる理由は学力ではない
正直にお伝えすると、可能性はゼロではありません。ただし、理由は学力ではなく次の2つです。
1. 定員に達した
通信制高校にも定員があります。人気のキャンパスは募集枠が埋まることがあるため、出願時期が実質的な合否を分けるケースがあります。志望が固まっているなら早めに動くのが有利です。
2. 面接・作文の準備不足
「なぜこの学校で学びたいのか」がまったく言葉にできない状態だと、評価のしようがありません。逆に言えば、準備すれば防げる種類の不合格です。
中学の成績や出席日数が理由で落とされる仕組みではない、という点は安心材料にしてください(詳しくはN高の偏差値と入試の記事へ)。
【注記】以下の5つは、当サイトが調べた範囲で公式に公開されている質問内容ではありません。通信制高校の面接で何を聞かれるかを公表している学校は確認できませんでした。ここに挙げるのは面接一般でよくある形式であって、特定の学校の出題ではありません。暗記して臨むのではなく、話す順番の目安としてお使いください。保護者の同伴や服装については通信制高校の親子面接を募集要項で確認した記事にまとめています。
面接で聞かれること|定番は5つ

面接時間は個人面接で5〜10分程度が一般的です。人物を否定する場ではなく、入学後にやっていけそうかを確認する場だと考えてください。
定番の質問はこの5つです。
- 志望動機「なぜこの学校を選びましたか」
- 入学後の過ごし方「入学したら何をしたいですか」
- 卒業後の進路「将来やってみたいことはありますか」
- 中学(前の高校)での生活「どんな学校生活でしたか」
- 自己PR・得意なこと「好きなこと・得意なことは何ですか」
答え方のコツは1つだけ
マイナスの理由で終わらせない。これに尽きます。
- ✕「学校に行けなくなったので」
- ○「学校に行けない時期がありました。自分のペースで学べる環境なら続けられると思い、志望しました」
事実を隠す必要はありません。大事なのは、そのあとに「だからここで何をしたいか」を続けることです。学校側が見たいのは過去ではなく、これから続けられそうかどうかだからです。
親が同席する場合
保護者同伴の面接を行う学校もあります。その場合も、答えるのは本人が基本です。
親が先回りして代弁してしまうと、学校側は本人の意思を確認できません。もどかしくても、本人が言葉に詰まっている数秒を待つ。これが親にできる一番のサポートだと思います。
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願書の志望動機欄で手が止まっている方へ。「いまの状況・この学校を選ぶ理由・入学後にやること」の3つに分けると書けます。不登校の経緯をどこまで書くかも含めて、通信制高校の志望動機の書き方にまとめました。
作文の対策|テーマは3つに絞られる

作文がある場合、出願書類として提出するケースと、会場で30分程度書くケースがあります。字数は400〜800字程度が目安です。
出題テーマは、ほぼこの3つのどれかです。
- 志望動機(なぜこの学校を選んだか)
- 入学後の抱負(入学したら何をしたいか)
- 将来の夢・卒業後の進路
面接の質問とほぼ同じだと気づいたでしょうか。面接の準備がそのまま作文の準備になります。
書く順番のテンプレート
迷ったら、この4段構成で埋めれば形になります。
- 結論:この学校で学びたいと考えています(1〜2行)
- 理由:今の自分の状況と、この学校の特徴が合っている点
- 具体例:入学したら取り組みたいこと(部活・コース・資格など)
- まとめ:卒業後に向けてどうなりたいか
原稿用紙の使い方(段落の頭は1マス空ける、句読点の扱い)も、当日いきなりだと戸惑います。一度だけ手書きで通しの練習をしておくと、当日の負担がまるで違います。
服装と持ち物
- 服装:在籍中の学校の制服があれば制服。なければ襟のあるシャツなど落ち着いた私服で問題ありません
- 持ち物:受験票、筆記用具、上履き(会場による)。指定は募集要項に必ず書いてあります
服装で合否が決まることはありません。ただ、本人が「ちゃんとした格好で行けた」と思えることが当日の落ち着きにつながります。
【親目線】準備は3日あれば足りる
大がかりな対策は不要です。やることは3つだけです。
1. 志望理由を親子で1回、声に出して話す
紙に書くより、口に出すほうが効きます。「なんでこの学校がいいと思ったんだっけ?」と聞き役に回ってください。
2. 5つの定番質問に、一言ずつ答えを用意する
完璧な文章は要りません。キーワードが出てくれば本番でつながります。
3. 作文を1本だけ手書きで書いてみる
書き上げた達成感が、そのまま自信になります。
不登校が続いていて「人と話す練習」自体がハードルという場合は、面接のない選抜方法のコース(書類選考のみ)を選ぶ手もあります。無理をして通学型を受けるより、入りやすい形で入って、あとからコース変更するほうが安全です(コースの選び方)。
よくある質問
面接で不登校だったことは言うべきですか
聞かれたら正直に答えて問題ありません。通信制高校にとっては珍しいことではなく、それを理由に落とす学校ではありません。隠そうとするほうが受け答えが苦しくなります。
中学の内申点や欠席日数は影響しますか
一般的に、通信制高校の選抜は学力や出席日数で線を引く仕組みではありません。N高のネットコースも書類選考のみです。ただし公立通信制は定員があるため、志望者数によって選抜が行われます。
内申点や欠席日数そのものが不安で、通信制以外も含めた受験ルートの選び方から知りたい場合は、不登校でも高校受験はできる|内申が少なくても戦える4つのルートで全体像を整理しています。
親も面接に同席しますか
学校によります。同席する場合も、答えるのは本人が基本です。募集要項に記載があるので事前に確認してください。
入学検定料はいくらですか
学校により異なります。N高等学校の場合は5,000円で、Web出願時に納入します(出典:入学案内|N高等学校)。
併願はできますか
学校によります。N高では中学3年生が併願・単願を選べ、公式に「併願・単願による差はありません」と明記されています。全日制の受験と並行して、受け皿として確保しておくことが可能です。
まとめ|対策すべきは勉強ではなく「言葉」
- 通信制高校の入試は書類・面接・作文が中心。学力試験はほとんどない
- 落ちる理由は学力ではなく、定員か準備不足
- 面接の定番は5つ。マイナスの理由で終わらせず「だから何をしたいか」まで話す
- 作文のテーマは3つに絞られる。面接の準備がそのまま使える
- 親の役割は代弁ではなく、本人が言葉に詰まる数秒を待つこと
選抜方法・検定料・出願期間は学校ごとにまったく違います。志望校の募集要項を手元に置いて、「うちの子はどのパターンか」を最初に確認してください。資料請求は無料で、入学の申し込みではありません。
※資料請求は数分で完了します。入学の申し込みではありません。
