「第一学院高等学校 やばい」。検索候補にこの言葉が出てきて、手が止まっていませんか。お子さんの進路候補に挙がっている学校なら、なおさら気になりますよね。
私も子を持つ親として、公式サイトと公開されている資料を一つずつ突き合わせて調べました。先に結論をお伝えします。
第一学院高等学校そのものについて、公的に確認できる問題事例は見つかりませんでした(2026年8月時点)。「やばい」の正体は2つ。①株式会社が運営する学校という珍しさへの戸惑いと、②似た社名の「別の学校」の事件との混同です。
とくに②の混同は、この記事で一番お伝えしたいところです。2015年に報道された学校と第一学院は、資本関係のまったくない別の会社が運営しています。ここを知らないまま検索を続けると、無関係な不安を抱えたまま進路を決めることになってしまいます。
この記事では、学費・偏差値・コース・実績を、公式サイトと公式PDFの数字だけで検証します。出どころ不明の口コミや第三者サイトの数字は使いません。読み終わる頃には、「何が事実で、何を問い合わせで確認すべきか」がはっきりしているはずです。
なお、通信制高校は1校だけ見ても高いか安いかの判断がつきません。比較の物差しとして、生徒数最大級のN高等学校の資料を先に手元に置いておくと、第一学院への質問の精度が上がります。
先に結論|「やばい」の正体は2つだけだった
調べた結果を先に整理します。第一学院高等学校について「やばい」という言葉につながっている要素は、大きく2つでした。
- 似た社名の別の学校で起きた事件と混同されている(2015年に報道された学校とは、運営会社がまったく別)
- 「株式会社立」という珍しい仕組みへの戸惑い(学校法人ではなく株式会社が運営している)
お気づきでしょうか。どちらも第一学院で起きたトラブルではありません。1つ目は他校との取り違え、2つ目は仕組みの分かりにくさです。
人は、分からないものと、なんとなく怖い記憶が結びついたときに強く不安になります。その不安が検索窓に入力され、「やばい」というサジェストに集まっていく。これが検索候補の正体だと、私は理解しました。
いじめ・事件・行政処分といった具体的な問題事例については、信頼できる報道機関や公的機関の情報から、第一学院高等学校に関して確認できるものは見つかりませんでした(2026年8月時点)。
ただし正直に付け加えると、「確認できなかった」ことと「トラブルが一切ない」ことは別です。人が集まる場所である以上、対人トラブルの可能性はどの学校にもゼロではありません。だからこの記事では「絶対に安心」とは書きません。書けるのは、公開情報で確かめられた範囲だけです。
親御さんがやるべきことは、噂の真偽を追いかけることではなく、この2つの「分かりにくさ」を順番に解消することです。この記事はその順序で進みます。
【混同注意】ウィッツ青山学園とは、まったく別の会社です
最初に、一番大事な誤解をほどきます。ここだけでもお読みいただければ、この記事の役目は半分果たせます。
2015年に報道されたのは「ウィッツ青山学園高等学校」
通信制高校を調べていると、「株式会社立の通信制高校で問題が起きた」という話を目にすることがあります。これは2015年に、就学支援金の不正受給の疑いで捜査・報道されたウィッツ青山学園高等学校の件を指しています。
この記事では、事件の中身にはこれ以上立ち入りません。理由はシンプルで、第一学院とは無関係だからです。無関係な事件を詳しく書くこと自体が、混同を強めてしまいます。ここで必要なのは、「別の学校の話である」という一点だけです。
運営会社を並べると一目で分かります
混同が起きる原因は、正直に言えば「なんとなく名前の雰囲気が似ている」ことと、「どちらも株式会社が運営する通信制高校」というカテゴリの重なりだけです。運営会社を並べてみましょう。
| ウィッツ青山学園高等学校 | 第一学院高等学校 | |
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ウィッツ | 株式会社ウィザス |
| 親会社・所在 | 東理ホールディングス | 大阪市(ウィザス本社) |
| 2015年の報道 | 就学支援金の不正受給の疑いで捜査・報道された | 関係なし |
| 両者の資本関係 | ありません(別会社です) | |
表のとおりです。運営会社が違い、親会社も違い、資本関係もありません。第一学院高等学校を運営しているのは、大阪市に本社を置く株式会社ウィザス。ウィッツ青山学園を運営していたのは株式会社ウィッツで、その親会社は東理ホールディングスです。
「ウィッツ」と「ウィザス」。文字にすると2文字違いで、耳で聞けばもっと似ています。ですが会社としては、まったく別の法人です。同じ業界の別会社という以上の関係はありません。
身近なたとえで言えば、名字が似ているだけの、まったく親戚でない2軒のご家庭のようなものです。片方の家で起きたことを、もう片方の家の評判に持ち込むのは、事実として誤りです。
もし親御さんが「株式会社立の通信制ってあの事件のところでしょう」と誰かに言われたら、この表を思い出してください。運営会社の名前を確認する。それだけで、この種の誤解はほぼ解けます。
そしてもう一歩踏み込むなら、学校選びの一般則としても使えます。ネットで学校の悪評を見つけたときは、①その話はどの学校のことか、②運営法人名は一致しているか、③いつの話か。この3点を確認する癖をつけると、無関係な不安に振り回されずに済みます。
第一学院は「株式会社立」の高校|仕組みを図解のように整理する
2つ目の分かりにくさ、「株式会社立」の話に進みます。ここを理解すると、学費が公式Webに載っていない理由まで見通せるようになります。
構造改革特区の制度でつくられた高校
日本の高校の多くは、公立か、学校法人が運営する私立です。第一学院高等学校はそのどちらでもありません。構造改革特別区域(構造改革特区)の制度を使って、株式会社が設置した高校です。いわゆる「株式会社立」と呼ばれます。
沿革を追うと分かりやすいです。2005年に茨城県高萩市で「ウィザス高等学校」として開校し、2008年には兵庫県養父市で「ウィザスナビ高等学校」が開校。2012年に、両校とも現在の「第一学院高等学校」へ改称しています。
ここで一つ、はっきり書いておきます。第一学院高等学校は学校法人ではありません。ネット上の記事ではときどき「学校法人第一学院」といった表記を見かけますが、正確ではありません。設置しているのは株式会社ウィザスです。
所轄庁が「都道府県」ではなく「市」になる
株式会社立の高校には、もう一つ普通の私立と違う点があります。監督する役所(所轄庁)が、都道府県ではなく市になることです。特区の認定を受けた自治体が所轄庁になるためで、第一学院の場合は高萩校が高萩市、養父校が養父市の管轄です。
親御さんの実務的な視点でいうと、ここは「何かあったときの相談先が、県の私学担当ではなく市になる」という意味になります。知っておいて損はありませんが、日常の学校生活で意識する場面はほとんどありません。
2本校制と、全国から入学できる仕組み
第一学院は本校が2つある「2本校制」です。
- 高萩校:茨城県高萩市赤浜2086-1
- 養父校:兵庫県養父市大谷13
東日本と西日本に1校ずつ、という配置です。そのうえで47都道府県から入学可能とされており、実際の学びの場は全国のキャンパスになります。キャンパス数は68(2026年4月時点・提携キャンパスを含む)。
課程は単位制の通信制課程、学科は普通科。卒業には74単位以上の修得が必要です。これは学校教育法にもとづく通常の高校と同じ基準で、株式会社立だから卒業要件が特殊、ということはありません。
つまり構図はこうです。設置しているのが株式会社であるだけで、高校であること・卒業資格が高卒であることは、他の高校と同じ。この理解が土台になります。
出典:第一学院高等学校 公式サイト「学校概要」(2026年8月確認)
学費はいくら?|Webに金額がない理由と、公式PDFで分かる本校ベースの額
親御さんが一番知りたいのは、たぶんここですよね。順を追って説明します。
通常のWebページには金額の掲載がない
まず前提から。第一学院高等学校の学費は、通常の公式Webページには金額が掲載されていません。入学案内のページも、詳細は募集要項や資料請求で確認する形になっています(2026年8月確認)。
金額が見えないと不安になりますよね。私も最初は「なぜ載せないのだろう」と思いました。ただ調べていくと、理由の見当はつきます。コースや通学スタイルの選択肢が非常に多く、選び方によって総額が変わるため、一枚の料金表にまとまらないのです。
公式PDFには「本校ベース」の金額が載っている
ただし、まったく分からないわけではありません。公式サイトが公開している2026年度の高萩校 学校概要のPDFには、本校ベースの学費が明記されています。以下は、その公式PDFの数字です。
| 費目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 入学検定料 | 10,000円 | 出願時 |
| 入学金 | 10,000円 | 入学年次のみ |
| 授業料 | 300,000円 | 1単位12,000円 × 25単位 |
| 施設設備費・指導関連費 | 65,300円 | — |
| 合計 | 375,300円 | 就学支援金を適用する前の金額 |
ここで大事なのは、この375,300円が「本校ベースの、就学支援金適用前の金額」だということです。実際にご家庭が払う額とは、次の3点でずれます。
- 本校集中スクーリングの費用が別途かかる。運営費として1泊あたり8,635円、これに交通費が実費で加わります
- コース別の指導料は別途。通学コースやプレミアムコースなどの指導料は公表されていません
- 就学支援金で授業料部分が下がる(次の項で説明します)
とくに2つ目は見落とせません。「375,300円で通えるのだな」と読んでしまうと、見積もりが実際より小さくなります。週5日通うコースを選ぶなら、その指導料が上に乗る前提で考えてください。
就学支援金は「授業料だけ」に効く
国の高等学校等就学支援金についても、公式サイトに説明があります。ポイントを整理します。
- 所得制限はありません
- 同校の場合、1単位あたり13,668円までが支給の上限(年間30単位が上限)
- 対象は授業料のみ。入学金・施設設備費・指導料は対象外
- 入学手続きのときは、支援金相当額を学校が立て替えて差し引いた額を納入する形
3つ目が、実務上いちばん誤解されやすい点です。支援金は学費全体を割り引く制度ではなく、授業料という費目だけに効きます。「支援金があるから全部安くなる」と思っていると、施設設備費やコース指導料の請求で驚くことになります。
4つ目の立替えの仕組みは、家計にはありがたい設計です。支援金は本来あとから学校に支払われるものですが、入学手続き時点で差し引いた額を納めればよいので、いったん満額を用意する必要がありません。
特待生制度と、早期復学支援制度
負担を軽くする制度も用意されています。1つは特待生制度。ただし減免の金額は公表されておらず、問い合わせが必要です。
もう1つが早期復学支援制度です。2月2日以降の転入・編入について、3月までの学費負担がない、という内容になっています。学年末に近い時期に動きたいご家庭には、実質的に大きい制度です。
この制度があるということは、裏を返せば「学年末を待たずに動いていい」というメッセージでもあります。お子さんが今つらい状況にあるなら、4月まで我慢させる必要はありません。
出典:第一学院高等学校 2026年度 高萩校 学校概要(公式PDF)/公式サイト「就学支援金について」(2026年8月確認)
偏差値はありません|入試は面接と作文による総合判定
「第一学院 偏差値」で検索する方も多いようです。答えを先に書きます。
第一学院高等学校に偏差値はありません。筆記の学力試験を実施していないためです。偏差値は学力試験の点数分布から算出される数字なので、試験がなければ計算のしようがないのです。
選考の中身は「面接+作文」
公式サイトの入学までの流れによると、選考は次の形で行われます。
- 面接(本人・保護者)
- 作文(テーマは「自分の未来について」)
- これらによる総合判定
作文のテーマが「自分の未来について」であるところに、この学校の姿勢が出ています。過去の成績ではなく、これからどうしたいかを聞く設計です。前の学校でつまずいた経験があるお子さんにとっては、入り口のハードルが低い形と言えます。
オンライン中心のMobile HighSchoolは、書類選考のみとされています。面接に出向くことが負担になる状況でも、入り口に立てる設計です。
一方で例外もあります。スポーツコースのみ、学力試験と実技試験が実施されます。競技での進学を考えている場合は、他コースと選考が違う前提で準備してください。
転入は随時、単位と在籍期間は原則引き継ぎ
転入学は随時受け付けられています。そして親御さんに知っておいてほしいのが、前籍校で修得した単位と在籍期間は原則として引き継がれるという点です。
これは「今の高校を離れる=1年生からやり直し」ではない、という意味です。転校を検討している親御さんが一番恐れるのは、たいてい「留年」や「同級生から遅れること」ですが、条件が合えばその心配は小さくなります。
ただし引き継げる範囲は個別の状況によります。「うちの子の場合、何単位引き継げて、卒業は何年何月になりますか」という聞き方で、必ず具体的に確認してください。この質問一つで、進路の見通しがかなり立ちます。
出典:第一学院高等学校 公式サイト「入学までの流れ」/「入学案内」(2026年8月確認)
キャンパスごとに学費は違うのか|立川など東京のキャンパスを例に
「第一学院 立川 学費」のように、キャンパス名とセットで学費を調べている方がいます。立川キャンパスは公式サイトにページがあり、実在します。
ただし、キャンパス別の学費は公式Webに掲載されていません。金額を知る方法は、資料請求か個別相談になります。この記事の学費の章で、公式PDFから分かる本校ベースの額を整理しました。
キャンパスに問い合わせるときは、「そのキャンパスの総額」を聞いてください。本校ベースの学費に、キャンパスごとの費用が乗る構造になっている学校では、本校の金額だけ見ると予算がずれます。
第一学院に「落ちた」ということはあるのか
入試は学科試験ではなく面接と作文による総合判定です(前章のとおり)。つまり学力で落とされる仕組みではありません。
そのうえで正直に書くと、不合格になる可能性がゼロだと公式に書かれているわけでもありません。通信制高校の選考は、学びを続けられるかどうかを確認する場です。定員の都合もあります。
「落ちるかも」と不安なときほど、事前の個別相談が効きます。出願前に事情を伝えておけば、学校側も準備ができます。黙って出願して結果を待つより確実です。
コースと通学スタイル|選択肢の多さが第一学院の特徴
学費が一枚の表にまとまらない理由が、この章を読むと分かります。とにかく選択肢が多いのです。
通学の頻度で選ぶ3つの基本コース
- スタンダードコース:最大週5日の通学
- ベーシックコース:最大週2日の通学
- スタンダード新スタイル(managaraBASE):オンラインを組み合わせた学び方
「最大」と書かれているのがポイントです。毎日通うことが前提ではなく、体調や気持ちに合わせて頻度を調整できる設計になっています。
週5日で専門的に学ぶプレミアムコース
週5日通学のプレミアムコースには、目的別のラインナップがあります。大学進学、社会探究×総合型選抜、グローバル、韓国語学文化、AIスキル、アート表現、デジタルコミュニケーション/デジタルイラストなど。
「総合型選抜」に特化した枠があるのは、通信制の強みを活かした設計です。探究活動の時間を確保しやすいカリキュラムは、書類と面接で評価される入試との相性がいいからです。
専門コースとオンライン
- 芸能(渡辺高等学院と提携)
- スポーツ/eスポーツ
- 美容/ペット
- 本校通学コース(宿泊なしで本校に通う形)
- Mobile HighSchool(オンライン)
ここまで並べると、なぜ学費が「コースによる」としか書けないのか、腑に落ちるのではないでしょうか。週2日の通学と、週5日の専門コースでは、そもそも受けるサービスの量が違います。
校則・制服・キャンパスの規模
生活面についても公式に説明があります。細かな校則はなく、制服はあるものの服装は自由。制服を着たい子は着られて、着たくない子は私服でよい、という運用です。
1キャンパスの在籍人数はおおむね100〜350人。全日制の1学年ほどの規模感で、大きすぎず、かといって顔ぶれが固定されすぎない中間の大きさです。
制服の自由さは、前の学校で「みんなと同じ」がつらかったお子さんには効きます。逆に「高校らしい制服姿で通いたい」子にも選択肢が残されている。どちらにも寄せられる設計です。
出典:第一学院高等学校 公式サイト「コース紹介」(2026年8月確認)
数字で見る第一学院|公表されている実数だけを並べる
ここは慎重に書きます。最初にお断りしておくと、第一学院は「卒業率」という公式の数値を公表していません。ネット上には卒業率らしき数字も出回っていますが、公式の裏付けが取れないため、この記事では扱いません。
代わりに、公式サイトで確認できる実数だけを並べます。
全校の規模と進路実績
- 2024年度に4,100名超が卒業(全校)
- 2026年の進路実績:大学等1,467名/専門学校等1,154名/就職等543名
- 指定校推薦枠(2025年度):四年制大学262校/短期大学79校/専門学校257校
進路実績の数字には、公式に注記があります。一人で複数校に合格した場合も累計に含まれるという趣旨です。つまり「1,467名の生徒が大学に進学した」ではなく、合格の延べ数として読むのが正確です。この読み方の違いは大きいので、覚えておいてください。
指定校推薦の枠数は、素直に評価していい数字だと思います。四大262校という規模は、大学側との関係が長年積み上がっていないと出てきません。総合型選抜や推薦での進学を考えるご家庭には、実務的な意味があります。
高萩校の在籍・卒業・退学の実数
公式PDFには、高萩校の実数も出ています。以下は高萩校のみの数字で、養父校は含まれません。
| 在籍生徒数 | 5,280名 |
| 2025年度 卒業 | 2,298名 |
| 2025年度 退学 | 144名 |
| 2025年度 転学 | 69名 |
| 2025年度卒業者の進路 | 大学等進学1,589名/就職311名/その他398名 |
退学144名・転学69名という数字を、学校側が公表していること自体は誠実だと思います。通信制高校では、こうした数字を出していない学校も少なくありません。
ここで自分でパーセントを計算したくなるかもしれませんが、おすすめしません。在籍数の基準日と卒業・退学の集計年度が揃っていないため、割り算をしても意味のある比率にならないからです。公表されている実数は実数のまま受け取るのが、いちばん誤解の少ない読み方です。
出典:第一学院高等学校 公式サイト「進路実績」/2026年度 高萩校 学校概要(公式PDF)(2026年8月確認)
正直デメリットと、向く子・向かない子
当サイトは良い面も気になる面も書く方針なので、デメリットから並べます。
正直に挙げる3つのデメリット
- 総額が事前に見えにくい。本校ベースの学費は公式PDFで分かるものの、コース別の指導料が非公表のため、わが家の総額は問い合わせないと確定しません
- スクーリングの実費が上乗せになる。本校集中スクーリング運営費(1泊8,635円)と交通費は、住んでいる地域によって差が出ます
- キャンパスによって雰囲気が違う。68キャンパス・在籍100〜350人という規模なので、同じ学校名でも通う場所で体験は変わります
2つ目は、遠方のご家庭ほど効いてきます。本校は茨城と兵庫です。交通費と宿泊数を掛け算すると、想定より大きくなることがあるので、見積もりの段階で必ず入れておいてください。
3つ目を補足します|キャンパスごとの差は想像以上
デメリットの3つ目について、もう少し丁寧に書きます。ここは第一学院に限らず、通信制高校は学習センター(キャンパス)ごとに雰囲気がかなり違います。
スタッフの顔ぶれも、通っている生徒の層も、教室の空気も、拠点ごとに違います。だから学校名で判断せず、実際に通う予定のキャンパスを見学する。これが通信制選びで一番効く行動です。パンフレットからは絶対に分からない情報が、30分の見学で手に入ります。
ネットの評判を10件読むより、見学1回のほうが判断材料になります。お子さんを連れて行けるなら、なおいいです。本人が教室に入った瞬間の表情は、どんな口コミよりも正確です。
向いている可能性が高いお子さん
- 筆記試験なしの入試のほうが、気持ちのハードルが低い
- 興味のある分野(芸能・スポーツ・eスポーツ・美容・ペット・イラストなど)が具体的にある
- 週2日から週5日まで、通学の頻度を状況に合わせて調整したい
- 指定校推薦や総合型選抜での進学を視野に入れている
- 制服の有無を自分で選べる環境のほうが通いやすい
慎重に考えたいケース
- 費用の上限を先に決めておきたいご家庭。総額が問い合わせベースになるため、見積もりを取るまで比較ができません
- 本校から遠い地域にお住まいの場合。スクーリングの交通費と宿泊費が負担になりやすい構造です
- 「株式会社が運営する学校」にどうしても抵抗があるご家庭。制度上の問題はありませんが、納得できないまま入学するのは避けたほうがいいです
3つ目について補足します。抵抗感そのものは否定しません。ただ、その抵抗が「あの事件のイメージ」から来ているのなら、それは冒頭の混同です。事実にもとづく懸念と、取り違えによる不安は、分けて扱ってください。
1校で決めない|複数校を並べて比べる
ここまで読んで、「悪い学校ではなさそうだけれど、確認することが多いな」と感じたのではないでしょうか。その感覚は正しいです。
総額が問い合わせベースになる学校を検討するときの鉄則は、1校だけ見て決めないことです。比較対象がなければ、提示された金額が高いのか妥当なのか、判断のしようがありません。
比べ方は難しくありません。募集要項で学費を確認できる学校を1校、横に置くだけです。たとえばN高等学校のような学校を物差しにすると、「第一学院のコース指導料は、この差額に見合うか」という具体的な問いに変わります。N高の仕組みはN高とはどんな学校かをまとめた記事で解説しています。
学費の相場そのものを知りたい方は通信制高校の学費をまとめた記事を、候補校を広く見たい方は通信制高校のおすすめ比較記事をどうぞ。第一学院の手厚さが合うご家庭もありますから、他校を見たうえで戻ってくる形でもかまいません。
その物差しとして当サイトが基準に置いているのがN高等学校です。学費が募集要項の金額で確認できるので、総額を先に計算したうえで第一学院に問い合わせられます。金額の見える資料が1部あるだけで、質問の精度が変わります。
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比べる材料が2〜3校ぶん手元に並ぶと、費用の相場・サポートの濃さ・通学の自由度が、テーブルの上で見比べられるようになります。第一学院に問い合わせるのは、その物差しを持ってからでも遅くありません。
もう一つ、資料を並べる効用があります。お子さん本人の反応が見られることです。親が「ここが良さそう」と思った学校と、本人がパンフレットを長く眺めていた学校は、意外と一致しません。3年間通うのは本人ですから、選ぶ過程には本人を巻き込んであげてください。
よくある質問
株式会社立だと、卒業資格は普通の高校と違うのですか?
いいえ、同じです。第一学院高等学校は学校教育法にもとづく高等学校で、卒業すれば「高等学校卒業」の資格が得られます。大学受験の出願資格も、就職の際の学歴の扱いも、全日制の高校と変わりません。
違うのは、設置している主体が学校法人ではなく株式会社であること、そして所轄庁が都道府県ではなく市であることです。卒業証書の価値に差はありません。
なぜ学費がWebサイトに載っていないのですか?
コースと通学スタイルの組み合わせが多く、選び方によって総額が変わるためと考えられます。週2日のベーシックコースと、週5日のプレミアムコースでは、受ける指導の量がまったく違うからです。
ただし、本校ベースの学費は公式PDF(高萩校の学校概要)に金額が明記されています。「まったく非公開」ではなく、「わが家の総額はコース次第」というのが正確な理解です。金額を知りたい場合は、資料請求か問い合わせで、希望コースを伝えて見積もりを出してもらうのが確実です。
「ウィッツ」の事件と関係があるのでは?
関係ありません。2015年に報道されたウィッツ青山学園高等学校は株式会社ウィッツ(親会社は東理ホールディングス)が運営していた学校で、第一学院高等学校を設置しているのは株式会社ウィザスです。両者に資本関係はなく、まったく別の会社です。
社名の響きが似ていること、どちらも株式会社立の通信制高校というカテゴリに入ること。この2点だけが混同の原因です。運営会社名を確認すれば、すぐに切り分けられます。
年度の途中からでも入学できますか?
はい。転入学は随時受け付けられており、前籍校の修得単位と在籍期間は原則として引き継がれます。4月を待つ必要はありません。
さらに、2月2日以降の転入・編入については早期復学支援制度があり、3月までの学費負担がないとされています。学年末が近い時期でも動きやすい設計です。ただし引き継げる単位数はお子さんの状況によるので、卒業予定時期とあわせて個別に確認してください。
【今夜できる一歩】噂ではなく、確認リストで判断する
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 第一学院高等学校について、公的に確認できる問題事例は見つからなかった(2026年8月時点)
- 「やばい」の正体は2つ。別の学校の事件との混同と、株式会社立という仕組みへの戸惑い
- ウィッツ青山学園(株式会社ウィッツ)と第一学院(株式会社ウィザス)は資本関係のない別会社
- 学費は本校ベースで合計375,300円(就学支援金適用前)。ただしコース別の指導料とスクーリング実費は別途
- 就学支援金は所得制限なし・対象は授業料のみ
- 偏差値はない。選考は面接と作文による総合判定(スポーツコースのみ試験あり)
- キャンパスごとに雰囲気が違うので、通う予定の場所を見学する
調べる前、私も検索候補の「やばい」という言葉に少し身構えていました。調べたあとの感想は違います。怖いのは噂そのものではなく、事実と取り違えを区別しないまま進路を決めてしまうことです。
【今夜できる一歩】は2つです。1つ、この記事の確認事項(希望コースの総額・スクーリングの実費・引き継げる単位数)をメモしておく。2つ、比較の物差しとしてN高等学校の資料を取り寄せておく。
募集要項で学費が確認できるN高等学校の資料が1部あるだけで、第一学院への質問の精度が変わります。「他校はこの金額でしたが、御校のこのコースだといくらになりますか」と聞けるようになるからです。
資料請求は無料で、入学の義務はありません。噂に振り回されるより、公式の情報を手元に並べるほうがずっと早い。お子さんに合う場所を、確かな材料で選んであげてください。
