N高の学費は高い?199,000円と100万円超が両方ある理由を募集要項で解説【2027年度】

「N高、学費が高いんじゃない?」。ご家族にそう言われて、手が止まっていませんか。

読者の声

調べていたら「3年間で19万円」と書いてあるサイトと、「100万円を超える」と書いてあるサイトがあって…。どっちが本当なんでしょうか。

さとみ

どちらも本当です。ここがいちばん混乱するところなんですよね。金額が違うのではなく、見ている条件が違うんです。順番にほどいていきます。

私も子を持つ母として、N高等学校の2027年度 生徒募集要項を1ページずつ確認しました。この記事の金額は、すべてそこに書かれている数字です。

読み終えるころには、ご家庭にとって高いのかどうかを自分で判断できるようになっているはずです。

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目次

30秒でわかる|N高の学費が高く見える3つの理由

先に全体像です。「高い」と感じる原因は、だいたいこの3つのどれかです。

原因何が起きているか
①先引きを知らない3年間199,000円と1,099,000円。就学支援金を先に差し引くかどうかで90万円変わる
②通学コースの額を見ているネットコースは3年間199,000円。週5コースは初年度だけで1,028,000円
③追加費用を後から知る+ONE授業のチケット、MacBook約16万円、スクーリングの交通費

出典:N高等学校・S高等学校・R高等学校「2027年度 生徒募集要項」P.1〜P.3(2026年9月確認)

3つとも、知っていれば避けられる誤解です。金額そのものが不透明なわけではありません。募集要項には先引きあり・なしの両方が、最初から表で並べて書かれています。

金額そのものを知りたい方へ。コース別の一覧表はN高の学費はいくらかにまとめてあります。この記事は「その金額は高いのか」を考える記事です。

先に結論|「高い」かどうかは、見ている金額で決まります

結論から言うと、N高の学費には「3年間199,000円」と「100万円超」が両方とも存在します。どちらかが嘘なのではありません。

この記事の結論
  • ネットコースで先引きが使えるなら3年間199,000円。これは公立高校に近い水準
  • 先引きが使えないと1,099,000円。差は約90万円
  • 通学コースは別料金。週5リアルは初年度1,028,000円で、しかも就学支援金の対象外
  • 公立の通信制(年2〜4万円)と比べれば、N高は確実に高い

4つ目を最初に書いておきます。この記事はN高を勧めるために都合のいい数字だけを並べる記事ではありません。安い選択肢は確かに存在します。

読者の声

正直に書いてくれるのは助かります。うちは費用も大事なので…。

さとみ

そこを隠すと、あとで「話が違う」となりますよね。安さだけなら公立が一番です。そのうえでN高を選ぶ理由があるかどうか、という順番で考えていきましょう。

理由①|学費が2通りある「先引き」を知らないまま見ている

いちばん多い原因がこれです。同じネットコースでも、支払う金額が2通りあることを知らないまま比べてしまうケースです。

先引きありとなしで、3年間の負担はここまで変わります

ネットコース普通科先引きあり先引きなし
1年次73,000円373,000円
2年次63,000円363,000円
3年次63,000円363,000円
3年間の実質負担199,000円1,099,000円

出典:「2027年度 生徒募集要項」P.1 ネットコースの年間学費モデル(2026年9月確認)

差額は900,000円です。「N高は高い」という情報を見たとき、その人が先引きなしの数字を見ている可能性は十分にあります。

先引きとは、就学支援金の支給見込額をあらかじめ差し引いた金額で請求してくれる仕組みです。あとから返ってくるお金を、最初から引いておいてくれると考えると分かりやすいと思います。

先引きありの1年次73,000円の内訳
  • 入学金 10,000円
  • 施設設備費 50,000円
  • 教育関連諸費 13,000円
  • 授業料(25単位分300,000円)は就学支援金でまかなわれるため納入額に含まれない

先引きが使えない7つのケース

ここが落とし穴です。全員が先引きを使えるわけではありません。募集要項には対象外となる要件が7つ挙げられています。

先引きの対象外になる要件
  • 高校等の在学期間が通算36カ月(通信制は48カ月)を超えている
  • 高校等をすでに卒業または修了している
  • 住民票が海外にある/国籍が海外にある
  • ダブルスクール等の提携先で支援金を利用中・利用予定
  • 編入学・転入学の方
  • 履修期間を満了した単位が74単位を超えている

出典:「2027年度 生徒募集要項」P.2 適用対象外となる要件(2026年9月確認)

5番目に注目してください。いま高校に通っているお子さんの転入、中退した子の編入は先引きが使えません。つまり初年度に373,000円を一度払うことになります。あとから支給されるので最終的な負担は同じですが、立て替えが必要です。

読者の声

うちは今の高校から移る予定なので…。最初に37万円を用意しないといけないということですか。

さとみ

そうなります。ここはほとんどのサイトが書いていないところです。損はしませんが、いつお金が要るかは家計に直結しますよね。

転入を考えているご家庭は、N高への転入の締切と単位の引き継ぎもあわせて確認しておくと安心です。

2次請求という仕組みもあります。行政の審査結果で支給額が見込みを下回った場合、差額が後から請求されます。募集要項には2次請求に応じない場合、当該年度の単位が認定されないと明記されています。

理由②|ネットコースではなく通学コースの学費を見ている

2つ目の原因です。N高にはネットコースと通学コースがあり、料金の桁が違います

コースリアルキャンパスオンラインキャンパス
ネットコース3年間で199,000円(先引きあり)
週1+コース368,000円280,000円
週3コース803,000円556,000円
週5コース1,028,000円700,000円

出典:「2027年度 生徒募集要項」P.3(2026年9月確認)。通学コースは入学初年度の年間合計・税込。単位制・通信制課程の学費を含む

週5リアルは初年度だけで1,028,000円。ネットコースの3年間総額(199,000円)の5倍以上です。ネットで「N高は100万円かかる」という書き込みを見たら、たいていこの金額を指しています。

【重要】通学コースは就学支援金の対象外です

ここが最大の誤解ポイントです。募集要項にはっきりこう書かれています。

週5コース・週3コース・週1+コースの学費は、「高等学校等就学支援金(就学支援金)」の対象外となります。別途、学習ツールとして「MacBook Air」(約16万円)の購入が必要です。

N高等学校・S高等学校・R高等学校 2027年度 生徒募集要項 P.3

「支援金があるから安くなる」は通学コースには当てはまりません。支援金が効くのは単位制・通信制課程の学費(1階部分)だけです。通学コースの費用(2階部分)は、そのまま自己負担になります。

読者の声

週5コースだと、支援金を引いても100万円ということですか。

さとみ

はい。週5リアルの1,028,000円には、すでに単位制の学費73,000円が含まれています。そのうえで支援金は通学部分には効きません。ここは家計に直結するので、必ず押さえてください。

コースごとの違いや、普通科と普通科ベーシックの選び方はN高の普通科と普通科ベーシックの違いで詳しく解説しています。

コース選びと学費の関係
  • 登校が要らないならネットコース=3年間199,000円
  • 週1日から慣らしたいなら週1+(初年度280,000〜368,000円)
  • 毎日通う前提なら週5(初年度700,000〜1,028,000円)
  • 通学コースは支援金の対象外。金額差はそのまま家計に乗る

理由③|学費の表に載っていない追加費用がある

3つ目は、学費の表に載っていないお金です。見積もりから抜けやすい項目を並べます。

項目金額誰に必要か
入学検定料5,000円(返金不可全員
受験料リアル+15,000円/オンライン+5,000円ネットコース以外
MacBook Air約16万円週5・週3・週1+
+ONE授業チケット3枚16,500円〜30枚165,000円希望者のみ
スクーリングの交通費・宿泊費公式Web未掲載全員(在学中1回以上)

出典:「2027年度 生徒募集要項」P.3・P.6・P.7(2026年9月確認)

見落とされやすい3つ
  • 検定料5,000円は返金されません(合否や辞退に関係なく)
  • 通学コース志望ならMacBook Air 約16万円
  • 本校スクーリングの交通費・宿泊費は自己負担(金額は公式Web未掲載)

ネットコースならMacBookは不要です。普通科を選んだ場合はVR機器が貸与され、卒業時に無償で譲渡されます。パソコンの要否はN高のパソコンはMacBook学割で買えるかで整理しました。

+ONE授業は「必要な人だけ」の費用です

大学受験を考えるご家庭が気にするのが、この追加授業です。チケット制で、買わなければ費用は発生しません

チケット金額(税込)入学前購入の特典
3枚16,500円+1枚
5枚27,500円+2枚
10枚55,000円+5枚
30枚165,000円+16枚

出典:「2027年度 生徒募集要項」P.3 +ONEチケット購入費(2026年9月確認)。入学後の購入だと特典の枚数が減ります

受験対策にいくらかけるかの考え方は、N高で大学進学は不利かで合格実績の中身とあわせて解説しています。

+ONE授業を見積もりに入れるかの目安
  • 学校の授業だけで進めるなら0円
  • 個別指導を少し使うなら11枚パック(オンライン44,000円〜)
  • 本格的に受験対策するならプログラミング系・個別指導系のパック
  • 入学前に買うと特典の枚数が増える。急がず、必要が見えてからでも遅くない

正直に|それでも「高い」と言えるケース

ここまでは「誤解を解く」話でした。でも本当に高い場合もあります。隠さずに書きます。

学校3年間のおおよその学費
公立の通信制高校年2〜4万円程度(3年で10万円前後)
N高ネットコース(先引きあり)199,000円
N高ネットコース(先引きなし)1,099,000円
N高 週5コース(リアル)初年度だけで1,028,000円

公立の金額は各校の公式サイトで確認した実額の目安です。学校により異なります

比べるときは同じ条件で並べてください。先引きありのN高(199,000円)と公立(10万円前後)なら差は約10万円。先引きなしのN高(1,099,000円)と公立なら差は約100万円です。同じ「N高と公立の比較」でも、結論はまるで変わります。

費用だけで選ぶなら、公立の通信制が最も安いです。これは事実です。ただし公立は自学自習を自分で回せるかで向き不向きがはっきり分かれます。→ 公立の通信制高校と私立の違い

支払いのタイミング|いつ、いくら必要になるか

総額と同じくらい大事なのがいつお金が出ていくかです。ここは意外と書かれていません。

タイミング必要なお金
Web出願のとき入学検定料 5,000円(ネットコース以外は受験料も)
合格後の入学手続き初年度の学費を一括で納入(分割不可)
2年次・3年次各年次のはじめに一括
必要に応じてMacBook・+ONEチケット・スクーリングの旅費

出典:「2027年度 生徒募集要項」P.5〜P.7(2026年9月確認)

ネットコースの学費は各年次一括納入のみで、分割はできません。まとまった額が要るタイミングは入学手続きのときです。募集要項では国の教育ローン(日本政策金融公庫)と民間の学費サポートプランが案内されています。

出願の日程から逆算しておくと安心です。2027年度の第1期は2026年9月17日〜10月20日。合格発表のあとに入学手続きが来ます。→ N高の出願ガイド

学費の不安の原因別ガイド|あなたの「高い」はどれですか

引っかかっている場所ごとに、次にやることを分けました。自分に近い行だけ読んでください。

引っかかっていること次にやること
19万円と100万円のどちらが本当か分からない先引きが使えるかを確認。使えるなら199,000円です
いま高校に在籍していて転入を考えている先引きは使えません。初年度373,000円の立て替えを見込む
毎日通わせたい週5コースは別料金+支援金対象外。→ コースの違い
とにかく費用を抑えたい公立の通信制高校を先に検討
他校の金額と並べたい通信制高校おすすめ8校の比較
一括では払えない教育ローン・学費サポートプランが募集要項P.6で案内されています
金額の一覧が見たいN高の学費はいくらか

どの行にも当てはまらないなら、実物の数字を見るのが早いです。募集要項には先引きあり・なしの両方の金額が表で並んでいます。資料請求は無料で、出願の義務も生じません。

わが家の総額を出す3ステップ
  • ① 新入学か転入・編入か → 先引きが使えるかが決まる
  • ② ネットコースか通学コースか → 金額の桁が変わる
  • ③ ①②を掛け合わせて3年分を足す
  • 迷ったらいちばん高い前提で見積もっておくと、あとで下がることはあっても上がりません
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「無償化」でN高はタダになるのか

2026年度から高校の授業料支援が拡充され、「無償化」という言葉をよく見るようになりました。結論を書きます。N高がタダになるわけではありません

制度上の変更は、高等学校等就学支援金の所得制限が令和8年度(2026年度)から撤廃されたことです。文部科学省は「所得制限を撤廃し、就学支援金の支給に当たって保護者等の収入の状況を問わないこととした」と説明しています(令和8年4月1日施行)。

つまり世帯年収を理由に対象外になることがなくなったということで、金額がゼロになる制度ではありません。

N高の場合、先引きを使っても1年次に73,000円は必ずかかります。そして週5・週3・週1+の通学コース分は、そもそも就学支援金の対象外です(募集要項に明記)。「実質無料」という表現は、N高については当てはまりません。

出典:文部科学省「高等学校等就学支援金の支給に関する法律の一部を改正する法律の施行等について(通知)」令和8年3月31日/学校法人角川ドワンゴ学園 2027年度生徒募集要項(2026年9月確認)

N高の学費についてよくある質問

ここから先は、金額の周辺でよく聞かれることをまとめました。返金・分割・兄弟割引など、公式サイトだけでは分かりにくい項目を募集要項の記載で答えます。

結局、3年間でいくら見ておけばいいですか?

ネットコース普通科で先引きが使えるなら199,000円です。先引きが使えない場合は1,099,000円。通学コースを選ぶ場合は、これに各コースの学費が加わります(週5リアルなら初年度1,028,000円)。

「実質無料」と書いてあるサイトを見ましたが本当ですか?

誤りです。先引きが適用されても1年次に73,000円は必ずかかります(入学金10,000円・施設設備費50,000円・教育関連諸費13,000円)。これらは就学支援金の対象ではないためです。

途中でやめたら学費は返ってきますか?

条件つきで返金されます。募集要項には「入学手続き完了後、教材等の到着から10日以内に入学辞退の連絡をいただいた場合は、入学検定料および入学金を除く学費を返金します」と記載されています。入学検定料と入学金は理由を問わず返金されません。教材到着から10日を過ぎた場合も返金不可です。

分割払いはできますか?

ネットコースの学費は各年次一括納入のみで分割はできません。ただし募集要項では、日本政策金融公庫の国の教育ローンと、ジャックス・オリコの民間ローン(学費サポートプラン)が案内されています。

転入だと本当に先引きが使えないのですか?

使えません。募集要項の「適用対象外となる要件」に編入学・転入学の方が明記されています。入学手続き時に当該年度分の学費を全額納入し、支援金は国の支給時期に合わせて後日還付される流れです。最終的な負担額は変わりませんが、立て替えが必要になります。

普通科とベーシックで学費は変わりますか?

授業料の単価は変わります(1単位12,000円と7,200円)。ただし先引きが適用される場合は、どちらも3年間199,000円で同額になります。差が出るのは先引きが使えない場合で、普通科1,099,000円に対しベーシックは739,000円です。

兄弟割引はありますか?

兄弟姉妹の割引制度について、公式サイトおよび2027年度の生徒募集要項に記載は見つかりませんでした(2026年9月確認)。公式Web未掲載のため、必要な場合は入学相談窓口へ直接お問い合わせください。

在学中に学費が上がることはありますか?

募集要項の注意事項に「在学中に学費が改定される場合があります」と記載されています。3年間の総額は入学時点の金額をもとにした見込みとして考えてください。

今夜できる一歩|わが家の学費を出してみる

「高いかどうか」は、ご家庭の条件で変わります。今夜のうちに、次の3つだけ確かめておくと判断が進みます。

ここまでの数字は、すべて募集要項に載っているものです。当サイトが独自に試算した金額はひとつもありません。ご家庭で確かめ直せるように、出典のページ番号も本文に入れてあります。

今夜やること
  • お子さんは新入学か、転入・編入か(先引きが使えるかが決まります)
  • ネットコースか通学コースか(ここで金額の桁が変わります)
  • その前提で、3年間の総額はいくらになるかを紙に書き出す
さとみ

「高い」という言葉だけで判断すると、条件の違う数字どうしを比べてしまいます。わが家の条件でいくらか。それが分かれば、比べる相手も決められます。

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※この記事の金額は2026年9月時点で、学校法人角川ドワンゴ学園の公式「2027年度 生徒募集要項」で確認したものです。学費は年度により改定される場合があるため、出願前に必ず最新の募集要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

子どもを持つ母。わが子の進路を考える中で通信制高校を調べ始めました。学校の公式サイトと文部科学省のデータをひとつずつ確認しながら、同じように悩む親御さんが知りたいことを、分かりやすく正確にまとめていきます。

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