プログラミングが学べる通信制高校7校を比較|どっちを選ぶ?費用・内容・拠点の違い

プログラミングが学べる通信制高校7校|費用・内容・拠点の違い

「うちの子、プログラミングに興味があるみたいで」。そう思って通信制高校を調べ始めると、驚くほどたくさんの学校が「プログラミングが学べます」と書いています。どこも良さそうに見えて、逆に選べなくなっていませんか。

知りたいのは「どっちを選ぶか」の判断材料です。この記事では7校を同じ項目で比較して、費用・学べる内容・通える拠点の違いを一枚に並べます。

私も子を持つ親として、各校の公式サイトを一つずつ開いて、書いてあることだけを突き合わせて調べました。先に結論を言います。

「プログラミングが学べる」という同じ言葉でも、中身はScratchの入門から機械学習まで、学校によって到達点がまったく違います。しかも肝心の費用を公式サイトに載せていない学校がとても多い。

だから親が見るべきなのは、学校名や雰囲気ではありません。①学べる内容のレベル ②費用の全体像 ③受けられるキャンパス。この3点です。逆に言えば、この3点さえ押さえれば、パンフレットの美辞麗句に振り回されずに済みます。

この記事では、プログラミング系のコースを公式に持つ7校を、公式サイトに書かれていることだけで比較します。出どころ不明の口コミや、第三者サイトの推定金額は一切使いません。「公式に載っていない」ことは、載っていないとそのまま書きます。

※本記事の内容は2026年8月時点の各校公式サイト・公表資料にもとづきます。コース内容・開講キャンパス・金額は年度ごとに変わります。実際に検討される際は、必ず最新の募集要項でご確認ください。

なお、比較の物差しを1つ手元に置いておくと検討がぐっと進みます。生徒数最大級で、募集要項に金額を出しているN高等学校の資料を先に取り寄せておくのがおすすめです。

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目次

先に結論|「プログラミングが学べる」の中身は学校ごとに別物です

調べていて一番驚いたのが、この点でした。同じ「プログラミングコース」という名前でも、実際にやっていることの距離があまりにも遠いのです。

たとえば、あずさ第一高等学校のプログラミングコースはScratchを使います。ブロックを組み合わせて動かす、子ども向けの学習用ツールです。年度末までにジュニア・プログラミング検定の1〜4級取得を目指す設計で、はっきり入門レベルに軸足を置いています。

一方、N高等学校の課外授業で扱う言語は、HTML&CSS、JavaScript、Linux、Git&GitHub、Node.js、Swift&Xcode、Go、Scala、docker、Redis、そしてPythonと機械学習。これは職業訓練やIT企業の新人研修で出てくる技術の並びです。

そしてもう2つ、資料を取り寄せる前に知っておくべき落とし穴がありました。費用が公式サイトに出ていない学校が多いことと、コースを受けられるキャンパスが極端に限られていることです。この記事では、比較表でまず全体像を見てから、3つの落とし穴を順に潰していきます。

【比較表①】学べる内容とレベル感を7校で並べる

まずは中身から。各校の公式サイトに書かれている「扱う言語・技術」をそのまま拾って並べました。レベル感の分類は、公式に書かれた内容から私が整理したものです。学校の優劣ではなく、お子さんの現在地と合うかどうかを見る目安として使ってください。

学校コース名学べる内容(公式記載)レベル感の目安
N高・S高・R高課外授業(ZEN Study)のプログラミングHTML&CSS/JavaScript/Linux/Git&GitHub/Node.js/Swift&Xcode/Go/Scala/docker/Redis/Pythonと機械学習入門〜本格まで幅広い
N高・S高・R高+ONE授業「プログラミングマスターズパック」Webプログラマー/ゲームプログラマー(Unity)/AIプログラマー(Python・機械学習・ITパスポート対策)の3系統本格(職業スキル志向)
クラーク記念国際デジタル×クリエイティブ 先端プログラミング専攻生成AIを使いこなし、pythonプログラミングを中心にAI作成技術を身に付ける(環境はGoogle Colaboratory/ITパスポート)本格(AI志向)
クラーク記念国際メディアアート&プログラミング/プログラミング/総合進学プログラミング専攻Photoshop・Illustrator・Premiere Pro+Scratch・Unity・Maya/Unity+C#で2D・3Dゲーム、Web制作、3DCG/HTML・CSS・JavaScript・Processing・Shader制作寄り〜本格
ルネサンス高等学校プログラミングコース(提携=テックキャンプ高等学院)高校3年間でプロレベルのITエンジニアのスキルを身につけることをめざす/SNS・チャットアプリ・フリマアプリ等のアプリを作りながら学ぶ(言語名は公式Web未掲載本格志向(詳細は要確認)
ヒューマンキャンパス専門コース/専門チャレンジコース プログラミング専攻パソコン基礎(Word・Excel、情報セキュリティ、情報モラル)/プログラミング基礎(アルゴリズム、プログラミング言語)/HTML・CSSコーディング/ゲーム開発エンジンでのアプリ・Webアプリ開発基礎〜Web制作中心
あずさ第一プログラミングコース(プログラミング専攻/やさしいプログラミング専攻)Scratchを使用。パソコン操作とプログラミング基礎、座標や二次関数などの数学的概念。ジュニア・プログラミング検定1〜4級を目指す入門(Scratch中心)
飛鳥未来高校グループITプログラミングコース/ゲーム・eスポーツコース学べる内容の説明文は公式Web未掲載公式Web未掲載
eスポーツ高等学院(サポート校)学習プログラム内の1科目「プログラミング」初心者でも理解できる基礎から学べる(具体的な言語名・技術は公式Web未掲載入門(詳細は要確認)

1つは、「公式Web未掲載」が思ったより多いこと。飛鳥未来グループはコース一覧にITプログラミングコースの名前があるのに、何を学ぶかの説明文が公式サイトで確認できませんでした。ルネサンスも、目指すゴール(プロレベルのITエンジニア)は書かれていますが、使う言語名までは書かれていません。

もう1つは、クラークだけコースが複数あること。同じ「クラーク記念国際高校」でも、AIをやる専攻とゲーム制作をやる専攻とWeb制作をやる専攻が別々にあります。あとで詳しく書きますが、これらはそれぞれ別のキャンパスにしかありません。ここが最大の落とし穴です。

【比較表②】費用と必要な機材は、ここまで情報量が違う

最初に大前提を1つ。通信制高校のコース費用は、多くの学校で「高卒資格を取るための本体学費」+「選択したコースの費用」という合算になっています。クラーク記念国際高校は公式にこの合算構造を明記しています。つまり、コースのパンフレットに書かれた金額だけ見ても総額は分かりません。

学校コース費用は本体学費と別か金額の公式掲載パソコンの指定
N高・S高・R高(課外授業)追加費用なし(公式Q&Aに「映像授業の学習は追加費用などがありません」)—(追加費用なし)週5・週3・週1+コースと一部の+ONE授業では推奨スペック以上のMacBookシリーズが必要
N高・S高・R高(+ONE授業マスターズパック)別料金あり(ただし公式サイトではなく2027年度生徒募集要項PDFに掲載)。オンライン型=入学前購入特典93,500円/入学後143,000円(チケット26枚)、通学型=入学前137,500円/入学後203,500円(37枚)※税込同上(MacBook必要/推奨はApple M2チップ以上・メモリ8GB〜・SSD 256GB〜、公式表記で164,800円〜〈2025年7月現在〉)
クラーク記念国際別(本体学費+選択コース学費の合算と公式に明記)IT系コース本体(週5日通学系)の学費は公式Web未掲載。公式は「週5日コースは各拠点によって異なりますので、各拠点の募集要項をご確認ください」。オプションプラス「デジタルクリエイト」はWebサイト制作・ゲーム制作・動画制作・アプリ開発①(JavaScript)が各200,000円/年、アプリ開発②(Python)が250,000円/年(スマートスタディⅡ生対象)公式学費ページに「PC購入費は含まれておりません」と明記=自己負担前提。スペック要件は公式Web未掲載。ただし先端プログラミング専攻はGoogle Colaboratory使用のため「Googleアカウントを作っておくことだけ」と例外的に明記
ルネサンス高等学校別(コース受講費が別途必要と公式に明記)金額は公式Web未掲載スペック要件は公式Web未掲載(キャンパスに「ハイスペックゲーミングPC」完備の記載のみ)
ヒューマンキャンパス専門コース/専門チャレンジコースとして学費体系が示されているあり(最も透明性が高い)。専門コース(年24単位)=入学金30,000円/授業料288,000円/施設費60,000円/教科学習費32,000円/教育充実費120,000円/キャリア教育充実費320,000円=合計820,000円(就学支援金支給時の年間自己負担予定額532,000円)。専門チャレンジコースは進路・進学充実費170,000円を含め合計670,000円。ただし公式注記に「別途、スクーリング費用がかかります」「専門授業については別途教材費が必要な場合があります」とあり教材費の額は公式Web未掲載スペック要件は公式Web未掲載
あずさ第一オリジナルコースの受講料として別コース受講料は公式Web未掲載公式Web未掲載
飛鳥未来高校グループ別(公式「各種コース・美容師免許取得コースの学費は各学校・各キャンパスで異なるため募集要項をご確認ください」)公式Web未掲載(キャンパス別)公式Web未掲載
eスポーツ高等学院サポート校のため連携校の学費と別立て公式Web未掲載(FAQ「学費についてはオープンスクールや個別相談にて詳しくお伝えをしております」)公式Web未掲載

【落とし穴1】費用を公開していない学校が、想像以上に多い

7校を調べて、金額が公式で確認できたのは実質2校でした。N高等学校(生徒募集要項PDF)とヒューマンキャンパス高等学校(公式サイトの学費ページ)です。

なぜ載っていないのか、には理由がある

クラーク記念国際高校は「週5日コースは各拠点によって異なりますので、各拠点の募集要項をご確認ください」と案内しています。飛鳥未来グループも「各種コースの学費は各学校・各キャンパスで異なるため募集要項をご確認ください」。キャンパスごとに金額が違うから、全国共通の料金表を1枚出せないという構造なのです。

ルネサンス高等学校も、eスポーツコースについて「学費とは別にコース受講費がかかります」と明記はしているものの、金額そのものは公式Webには出ていません。eスポーツ高等学院にいたっては、FAQで「学費についてはオープンスクールや個別相談にて詳しくお伝えをしております」と、はっきり個別対応の方針が書かれています。

仕組みとしては理解できます。ただ、親の立場では困ります。だって、金額が分からないと候補に残すかどうかすら決められないのですから。

だから「資料請求で確認するしかない」が実務的な結論

  1. 気になる学校の募集要項を取り寄せる(Webの学費ページより募集要項のほうが情報が細かい。N高の+ONE授業の金額も、公式サイトではなく募集要項PDFに載っています)
  2. 「本体学費」と「コース費用」を紙の上で分けて書き出す
  3. そこに就学支援金を引いたあとの実質負担を確認する
  4. 最後にパソコン代・教材費・スクーリング費用を足す

4番まで足して初めて、本当の年間負担額が出ます。ヒューマンキャンパスのように金額を公開している学校でも、公式注記に「別途、スクーリング費用がかかります」「専門授業については別途教材費が必要な場合があります」とあり、教材費の額までは公式Webに出ていません。公開されている学校でも、公開されているのは一部だと思っておくのが安全です。

問い合わせるときの質問は、この形で伝えると答えが返ってきやすいです。「◯◯キャンパスで△△コースを選んだ場合、初年度に実際に振り込む金額の総額はいくらになりますか。就学支援金を引いた後の金額と、パソコン・教材費を含めて教えてください」。総額で聞く、というのがコツです。

出典:クラーク記念国際高等学校 公式サイト「学費について」ヒューマンキャンパス高等学校 公式サイト(いずれも2026年8月確認)

【落とし穴2】キャンパスによって、そのコースは受けられません

クラーク記念国際は、専攻ごとに拠点が完全に分かれている

公式サイトで確認できる範囲を、拠点名まで具体的に書きます。

  • デジタル×クリエイティブコース 先端プログラミング専攻(生成AI・python・ITパスポート)→ CLARK NEXT Akihabaraのみ
  • メディアアート&プログラミングコース(Photoshop・Illustrator・Premiere Pro+Scratch・Unity・Maya)→ CLARK NEXT Tokyoのみ
  • プログラミングコース(Unity+C#で2D/3Dゲーム、Webサイト制作、3DCG)→ 横浜
  • 総合進学コース プログラミング専攻(HTML/CSS・JavaScript・Processing・Shader)→ 名古屋校
  • eスポーツコース → 札幌大通・CLARK NEXT Tokyo・CLARK NEXT Akihabara・横浜・千葉・天王寺・大阪梅田・神戸三宮・TIBC福岡・熊本

つまり、「クラークに入ればAIが学べる」わけではありません。秋葉原に通えるご家庭だけがAIを学べるのです。関西にお住まいで先端プログラミング専攻に惹かれた場合、その時点で選択肢から外れます。

【最重要】CLARK NEXT Tokyoは「新入学できません」

CLARK NEXT Tokyoは、公式に「対象:高校2・3年転入・編入生のみ」と示されています。つまり中学から進学する新入学はできません。新入学を希望する場合は、2026年4月に開校したクラークNEXT高等学校(仙台本校/東京板橋/秋葉原/川崎)への案内になります。

メディアアート&プログラミングコースはCLARK NEXT Tokyoにしかありません。ということは、中3のお子さんはこのコースを新入学では選べないということです。パンフレットのコース一覧だけ見て「ここに行きたい」と本人が決めてしまってから発覚すると、かなりつらい思いをさせてしまいます。

親が資料請求の段階で確認すべきなのは、コース名ではなく「そのコースは、うちの子の学年・入学区分で、通える場所にありますか」という一文です。

他校でも「拠点が限られる」は共通の注意点

ルネサンス高等学校のeスポーツコースは、水戸・池袋・横浜・岡山・名古屋eスポーツアカデミー・梅田eスポーツアカデミー・博多の7拠点のみ(週2日通学)です。一方でプログラミングコースは、公式に「全カリキュラムはオンラインで行う」とされており、オンラインで完結する設計になっています。同じ学校の中でも、コースによって「通わないといけない/通わなくていい」が分かれるわけです。

ヒューマンキャンパス高等学校のプログラミング専攻は、開講が15センターです(札幌駅前、仙台第二・駅前、川崎、大宮第二・東口、秋葉原第二・東、横浜・西口、立川、静岡・駅前、京都・四条通、大阪・心斎橋、神戸・三宮、広島第二・八丁堀、高知、福岡第二・天神、那覇)。全国に拠点がある学校でも、この専攻を開いているのはこの15カ所ということになります。

あずさ第一高等学校は、プログラミング専攻が町田・横浜、やさしいプログラミング専攻が柏です。ただし公式に「通学キャンパスに希望するオリジナルコースがない場合、開講しているキャンパスでの受講が可能」という救済ルールが示されています。この一文があるかないかは大きいので、他校でも同じ仕組みがないか聞いてみる価値があります。

eスポーツ高等学院の拠点は、シブヤ/ブクロ/ヨコハマ/ナゴヤ/ハカタ/クマモト/カゴシマ/チバの8カ所です。

飛鳥未来グループの「開講されないこともあります」という注記

飛鳥未来高校グループは、開講コースがキャンパスにより異なると公式に明記したうえで、さらにこう書いています。

「各コース受講希望者が最少開講人数に満たない場合は、コースが開講されないこともございます」

まとめると、通信制高校のプログラミングコースについて「通信制だから全国どこでも学べる」と考えるのは危険です。オンライン完結型(N高の課外授業、ルネサンスのプログラミングコース)と、特定拠点でしか受けられない通学型が混在しています。ここを分けて考えてください。

出典:クラーク記念国際高等学校 公式サイトルネサンス高等学校 公式サイト飛鳥未来高等学校 公式サイト(いずれも2026年8月確認)

【落とし穴3】パソコン代が、学費とは別に必要になります

N高はMacBookが必要と公式に明記している

N高等学校は、この点を公式Q&Aではっきり書いています。「週5コース・週3コース・週1+コース・一部の+ONE授業(プログラミングや個別指導など)では、推奨スペック以上のMacBookシリーズが必要です」

推奨スペックも示されています。Apple M2チップ以上/メモリ8GB〜/SSD 256GB〜。そして公式表記で164,800円〜(2025年7月現在)という金額まで出ています(2027年度生徒募集要項では「約16万円」と案内されています)。

見落としやすいのが、対象に「一部の+ONE授業(プログラミングや個別指導など)」が含まれている点です。通学しないネットコースを選んでも、+ONE授業でプログラミングを取るならMacBookが要る可能性があります。「オンラインだから今ある家のパソコンで足りる」と決めつけず、申し込み前に確認してください。

クラークは「PC購入費は含まれておりません」と明記

クラーク記念国際高校の公式学費ページには、「模試、各種検定料、ICT教材費、健康診断費、PC購入費は含まれておりません」と書かれています。つまり自己負担が前提です。ただし、どんなスペックのパソコンが必要かは公式Webでは確認できませんでした

例外が1つあります。先端プログラミング専攻は、開発環境にGoogle Colaboratory(ブラウザ上でPythonが動く環境)を使うため、公式に「準備は『Googleアカウントを作っておくこと』だけ」と書かれています。ブラウザで完結する設計なので、高性能なパソコンを最初に買わなくていい、ということですね。

他校はスペック要件が公式Web未掲載。だから入学前に必ず聞く

ルネサンス、ヒューマンキャンパス、あずさ第一、飛鳥未来グループ、eスポーツ高等学院については、必要なパソコンのスペック要件が公式Webでは確認できませんでした。ルネサンスはキャンパスに「ハイスペックゲーミングPC」を完備しているという記載はありますが、それは校内設備の話で、自宅用に何が要るかとは別の情報です。

だからこそ、聞くべき質問はシンプルです。

  • 自宅用のパソコンは必要ですか。学校の機材だけで完結しますか
  • 必要な場合、推奨スペック(OS・CPU・メモリ・ストレージ)を教えてください
  • OSの指定はありますか(MacかWindowsか)
  • ソフトのライセンス費用は学費に含まれますか

出典:N高等学校・S高等学校 公式サイトクラーク記念国際高等学校 公式サイト「学費について」(いずれも2026年8月確認)

学校別に見る|公式に書かれていることだけを整理

N高等学校・S高等学校・R高等学校

1つ目が課外授業(ZEN Study)のプログラミング。公式Q&Aに「映像授業の学習は追加費用などがありません」とあり、追加費用なしで始められます。扱う言語はHTML&CSS、JavaScript、Linux、Git&GitHub、Node.js、Swift&Xcode、Go、Scala、docker、Redis、Pythonと機械学習。講師はドワンゴのエンジニア陣です。

2つ目が+ONE授業「プログラミングマスターズパック」(2026年4月導入)。こちらは別料金で、Webプログラマー/ゲームプログラマー(Unity)/AIプログラマー(Python・機械学習・ITパスポート対策)の3系統に分かれています。

費用は2027年度生徒募集要項PDFに掲載されています(公式サイトの学費ページではなく募集要項側です)。税込で、オンライン型=入学前購入特典93,500円/入学後143,000円(チケット26枚)、通学型=入学前137,500円/入学後203,500円(37枚)。チケットは1枚5,500円(税込)の計算です。通学型が受けられるのは新宿代々木・梅田の2拠点のみで、オンライン型は全国から受けられます。

なお、ネット上には「N高の通学プログラミングコース」という書き方が残っていますが、そういう独立コースは現在の構成には存在しません(+ONE授業に再編)。募集要項の最新版で確認してください。

クラーク記念国際高等学校

IT系のコースを最も細かく分けているのがクラークです。先端プログラミング専攻(秋葉原)、メディアアート&プログラミングコース(CLARK NEXT Tokyo)、プログラミングコース(横浜)、総合進学コース プログラミング専攻(名古屋校)、そしてeスポーツコース。専攻ごとに扱う技術が違い、拠点も違います。

学費は「高校卒業資格に必要な単位修得のための学費+選択コースの学費」の合算と公式に明記されています。ただしIT系コース本体(週5日通学系)の学費は公式Web未掲載で、拠点ごとの募集要項を見る必要があります。金額が公式で分かるのはオプションプラス「デジタルクリエイト」で、Webサイト制作・ゲーム制作・動画制作・アプリ開発①(JavaScript)が各200,000円/年、アプリ開発②(Python)が250,000円/年(スマートスタディⅡ生対象)です。

そして繰り返しになりますが、CLARK NEXT Tokyoは公式に「対象:高校2・3年転入・編入生のみ」=新入学不可です。新入学は2026年4月開校のクラークNEXT高等学校(仙台本校/東京板橋/秋葉原/川崎)への案内になります。中3のお子さんの進路として検討している場合、ここを取り違えると計画そのものが崩れます。必ず確認してください。

ルネサンス高等学校

プログラミングコースは、テックキャンプ高等学院との提携で運営されています。公式には「高校3年間でプログラミングを学び、プロレベルのITエンジニアのスキルを身につけることをめざす」「SNS、チャットアプリ、フリマアプリ等さまざまなアプリを作りながら学ぶ」と書かれています。作りながら学ぶ形式なので、手を動かしたい子には向きそうです。

大きな特徴は、全カリキュラムがオンラインで行われると公式に示されている点です。公式の表記は「週2〜3日のネット学習」で、通学日数ではなくオンラインでの学習ペースを指しています。近くにキャンパスがないご家庭には、この設計は大きな意味を持ちます。

一方で、使用する言語名は公式Web未掲載です。「プロレベルのITエンジニア」というゴールは示されていても、そこに至る道筋の技術スタックまでは公開されていません。またコース受講費が別途必要であることは公式に明記されていますが(eスポーツコースの説明に「学費とは別にコース受講費がかかります」とあります)、金額は公式Web未掲載です。この2点は資料請求で必ず埋めるべき情報です。

eスポーツコースは水戸・池袋・横浜・岡山・名古屋eスポーツアカデミー・梅田eスポーツアカデミー・博多の7拠点で、週2日通学です。

ヒューマンキャンパス高等学校

今回調べた中で費用の透明性が最も高かったのがこの学校です。専門コース(年24単位)は、入学金30,000円/授業料288,000円/施設費60,000円/教科学習費32,000円/教育充実費120,000円/キャリア教育充実費320,000円=合計820,000円。就学支援金が支給された場合の年間自己負担予定額は532,000円と示されています。専門チャレンジコースは進路・進学充実費170,000円を含めて合計670,000円です。

プログラミング専攻の中身は、パソコン基礎(Word・Excel、情報セキュリティ、情報モラル)/プログラミング基礎(アルゴリズム、プログラミング言語)/HTML・CSSコーディング/ゲーム開発エンジンでのアプリ・Webアプリ開発。Word・Excelから入る設計なので、パソコンにまだ慣れていない子でも入りやすい構成です。

ただし公式注記に「別途、スクーリング費用がかかります」「専門授業については別途教材費が必要な場合があります」とあり、教材費の額は公式Web未掲載です。開講は前述の15センターに限られ、パソコンのスペック要件も公式Webでは確認できませんでした。

あずさ第一高等学校

オリジナルコースの1つとしてプログラミングコースがあり、プログラミング専攻(町田・横浜)と、やさしいプログラミング専攻(柏)に分かれています。

使うのはScratch。パソコン操作とプログラミングの基礎に加えて、座標や二次関数といった数学的概念も扱い、年度末までにジュニア・プログラミング検定1〜4級の取得を目指します。はっきりと入門レベル中心の設計です。

もう1つ、「通学キャンパスに希望するオリジナルコースがない場合、開講しているキャンパスでの受講が可能」と公式に書かれています。拠点の制約への救済ルールが明示されているのは珍しい例でした。なおコース受講料は公式Web未掲載です。

飛鳥未来高校グループ

コース一覧にITプログラミングコース/ゲーム・eスポーツコースの名前があります。ただ、学べる内容の説明文が公式Webでは確認できませんでした。何をどこまで学ぶのかは、募集要項か個別相談で確認する必要があります。

費用も別途かつキャンパス別で、公式は「各種コース・美容師免許取得コースの学費は各学校・各キャンパスで異なるため募集要項をご確認ください」としています。

そして前述の「最少開講人数に満たない場合は、コースが開講されないこともございます」という注記。コース一覧に載っていることと、実際にそのキャンパスで受けられることは別です。この学校を検討するなら、まずここから確認してください。

eスポーツ高等学院(サポート校)

ここは高校そのものではなくサポート校です。高卒資格は連携する通信制高校から出る仕組みなので、費用も2階建てになります。

プログラミングは独立したコース名ではなく、学習プログラムの1科目という位置づけです。「初心者でも理解できる基礎から学べる」と説明されていますが、具体的な言語名・技術は公式Web未掲載でした。

拠点はシブヤ/ブクロ/ヨコハマ/ナゴヤ/ハカタ/クマモト/カゴシマ/チバの8カ所。学費は公式Web未掲載で、FAQに「学費についてはオープンスクールや個別相談にて詳しくお伝えをしております」とあります。eスポーツを軸に、その周辺としてプログラミングにも触れたい、というお子さん向けの設計と考えるのが自然でしょう。

何を基準に選ぶか|親が決めるべき3つの軸

軸1|本人がどのレベルを目指しているのか

前者なら、Scratchから始める入門型や、Word・Excelから入る基礎型のほうが挫折しにくいはずです。後者なら、Pythonや機械学習、Unityといった実務で使う技術まで扱う学校を見るべきでしょう。

ここで大事なのは、親が決めないことです。「せっかくなら仕事につながるほうが」と思う気持ちは分かります(私もそう考えるタイプです)。でも、レベルが本人の現在地から離れすぎていると、続きません。本人に「今どのくらいできる?」「何を作ってみたい?」と聞いてから決めてください。

軸2|そのコースは、通える場所にあるか

確認する順番はこうです。①そのコースがある拠点はどこか → ②自宅から通えるか(片道の所要時間) → ③その学年・入学区分で入れるか → ④今年度そのキャンパスで開講されるか。④まで確認して初めて「受けられる」が確定します。

通学が難しい地域にお住まいなら、最初からオンライン完結型に絞るのも賢い選び方です。N高の課外授業とルネサンスのプログラミングコースは、この条件を満たします。

軸3|費用は「本体学費+コース費+パソコン」の総額で見る

比べるべきは総額です。本体学費(就学支援金を引いた後)+コース費用+パソコン代+教材費+スクーリング費用。コース費用だけを学校間で比べても意味がありません。

本人がハマるかどうか分からないうちに、高額なパックを先に買わないこと。

「入学前購入のほうが安いですよ」という案内は各校にあります。実際に安いのは事実です。でも、安く買っても使わなければゼロ円のほうが安い。まずは追加費用のかからない範囲、あるいは無料の学習サービスで数カ月試して、本人が続けられることを確かめてから本格的な投資をする。この順番のほうが、家計にも本人にも優しいと私は思います。

当サイトが比較の基準に置いているN高等学校について

評価している点は3つ

1つ目は、追加費用なしで始められる入口があることです。課外授業(ZEN Study)のプログラミングについて、公式Q&Aは「映像授業の学習は追加費用などがありません」としています。前の章で書いた「まず試してから投資する」という順番を、そのまま実行できる構造です。

2つ目は、扱う言語の幅。HTML&CSSのような入口から、Linux、Git&GitHub、docker、Pythonと機械学習まで並んでいます。本人の興味が途中で変わっても、同じ枠の中で行き先を変えられます。

3つ目は、講師がドワンゴのエンジニア陣であること。実際にサービスを作っている人が教える形になっています。

正直に書いておくべき弱点も3つ

1つ目。本格的に学ぶ「プログラミングマスターズパック」は別料金です。オンライン型で入学前購入特典93,500円/入学後143,000円、通学型で入学前137,500円/入学後203,500円(いずれも税込)。決して安くはありません。

2つ目。MacBookが必要になります。公式Q&Aに「週5コース・週3コース・週1+コース・一部の+ONE授業(プログラミングや個別指導など)では、推奨スペック以上のMacBookシリーズが必要です」とあり、公式表記で164,800円〜(2025年7月現在)。すでにWindowsのパソコンを持っているご家庭には、これが追加負担になります。

3つ目。通学型が受けられるのは新宿代々木・梅田の2拠点のみです。「対面で教えてほしい」というご家庭で、この2拠点に通えない場合は、オンライン型を選ぶか他校を検討することになります。

他校と比べてN高が一番だと言うつもりはありません。AIを深くやりたいならクラークの先端プログラミング専攻がありますし、費用の内訳を全部見せてほしいならヒューマンキャンパスのほうが親切です。入門から丁寧に入りたいならあずさ第一という選択もあります。お子さんに合う学校は、お子さんの現在地で変わります。

それでも当サイトがN高を基準に置いているのは、金額が募集要項で確認でき、追加費用なしの入口があり、拠点の制約を受けずに始められるという3点が揃っていて、他校の見積もりを評価する物差しとして機能するからです。N高のプログラミング環境の詳細は、N高のプログラミング教育を詳しく解説した記事にまとめています。

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プログラミングを学んだあとの進路が気になる方へ。「IT人材が不足しているから就職できる」という話が本当かどうかを、公的データで検証しました。→ 高校でプログラミングを学んだら進路はどうなるか

よくある質問|親御さんから多い4つの疑問

追加費用ゼロでプログラミングを始められる学校はありますか?

今回調べた範囲では、N高等学校・S高等学校・R高等学校の課外授業(ZEN Study)のプログラミングが該当します。公式Q&Aに「映像授業の学習は追加費用などがありません」と示されており、HTML&CSSからPythonと機械学習まで扱われています。

ただし、同じN高でも本格的に学ぶ+ONE授業「プログラミングマスターズパック」は別料金です。またMacBookが必要なのは週5・週3・週1+コースだけではありません。公式Q&Aには「一部の+ONE授業(プログラミングや個別指導など)」も対象と書かれています。ネットコースを選んだ場合でも、+ONE授業のプログラミングを受けるならMacBookが必要になりうるということです。「完全にゼロ円」ではない点は押さえておいてください。

パソコンは自前で用意するのでしょうか?

学校によって扱いが違います。N高等学校は公式Q&Aで「推奨スペック以上のMacBookシリーズが必要です」と明記し、金額も164,800円〜(2025年7月現在の公式表記)と示しています。クラーク記念国際高校は公式学費ページに「PC購入費は含まれておりません」と書かれており、自己負担が前提です。

一方、ルネサンス・ヒューマンキャンパス・あずさ第一・飛鳥未来グループ・eスポーツ高等学院については、必要なスペックが公式Webでは確認できませんでした。入学前に必ず個別に確認してください。なお、クラークの先端プログラミング専攻はGoogle Colaboratoryを使うため「Googleアカウントを作っておくことだけ」と例外的に案内されています。

まったくの未経験でも大丈夫でしょうか?

入門から扱う学校があります。あずさ第一高等学校はScratchを使い、ジュニア・プログラミング検定1〜4級を目標にする設計です。ヒューマンキャンパス高等学校はWord・Excelや情報モラルといったパソコン基礎から入ります。eスポーツ高等学院も「初心者でも理解できる基礎から学べる」と説明しています。

逆に、いきなりPythonや機械学習を扱うコースは、パソコン操作自体に不安がある段階だと負担が大きくなりがちです。本人の現在地に合わせて選ぶのが、続けるための一番の近道です。

どのくらいのレベルまで学べるものですか?

ここが学校差の一番大きいところです。Scratchでの入門と検定取得を到達点に置く学校もあれば、Pythonと機械学習、docker、Unityといった実務で使う技術まで扱う学校もあります。ルネサンスのプログラミングコースのように「プロレベルのITエンジニアのスキル」を目標に掲げる学校もあります。

だからこそ、パンフレットの「プログラミングが学べます」という一文で判断してはいけません。資料請求のときに「3年間の到達目標」と「実際に使う言語・ツール」を必ず確認してください。ここを言葉にして答えられる学校は、カリキュラムがきちんと組まれている可能性が高いです。

【今夜できる一歩】名前ではなく「中身・費用・拠点」で絞る

  • 「プログラミングが学べる」の中身は学校で別物。Scratchの入門から機械学習まで、到達点がまったく違う
  • 金額が公式で確認できたのはN高(募集要項PDF)とヒューマンキャンパスくらい。他校は資料請求で確認するしかない
  • 先端的なコースほど拠点が限られる。とくにCLARK NEXT Tokyoは新入学不可(高校2・3年転入・編入生のみ)
  • パソコン代は学費と別。N高はMacBook必須(公式表記164,800円〜)、クラークは「PC購入費は含まれておりません」と明記
  • 比べるのは総額。本体学費+コース費+パソコン+教材費+スクーリング費用
  • 本人がハマるか分からないうちに、高額なパックを先に買わない

【今夜できる一歩】は2つです。1つ、お子さんに「今どのくらいできる?」「何を作ってみたい?」と聞いてみる。ここが決まらないと、どの表を見ても選べません。2つ、比較の物差しとして、金額が募集要項で確認できるN高等学校の資料を1部取り寄せておく。

資料請求は無料で、入学の義務はありません。パンフレットが数校ぶんテーブルに並ぶと、費用の相場感も、コースの中身の差も、目で見て分かるようになります。そして何より、お子さん本人がどのパンフレットを長く眺めているか。それが一番正直な答えだったりします。

✓ 無料✓ オンラインで数分✓ パンフレット+募集要項が届く

N高等学校の資料を無料で取り寄せる(公式)

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この記事を書いた人

子どもを持つ母。わが子の進路を考える中で通信制高校を調べ始めました。学校の公式サイトと文部科学省のデータをひとつずつ確認しながら、同じように悩む親御さんが知りたいことを、分かりやすく正確にまとめていきます。

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