N高のコースはどれを選ぶ?ネット・週1+・週3・週5の学費と通学日数を比較【2027年度】

「N高のコース一覧を見たけれど、結局どれを選べばいいのか分からない」。お子さんの進路候補にN高等学校が挙がったご家庭から、いちばん多く聞く声です。ネットコース、週1+コース、週3コース、週5コース。そこにリアルキャンパスとオンラインキャンパスの選択が重なり、さらに「普通科」と「普通科ベーシック」という見慣れない言葉まで出てきます。

「結局どっちを選べばいいのか」を決めるために必要なのは、4つのコースを同じ項目で比較して、登校日数と学費の違いを並べて見ることです。

私も子を持つ親として、N高の公式サイトと2027年度の生徒募集要項を突き合わせて整理しました。先に結論を言います。

迷う原因は、N高の学費が「2階建て」になっていることと、通学日数とはまったく別の軸として「普通科か普通科ベーシックか」があることの2つです。この2つを分けて考えれば、コースは決められます。

この記事では、2027年度の募集要項に載っている数字だけを使って、全コースの年間学費を1枚の表に並べます。あわせて、多くの家庭が見落とす「キャンパスに通うコースは就学支援金の対象外」という前提と、MacBookが必要になるコースもはっきり書きます。読み終わる頃には、ご家庭で選ぶべきコースの候補が2つ以内に絞れているはずです。

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先に結論:この記事の要点
  • 学費は「全生徒共通の学費」+「コースの学費」の2階建て。ネットコースは1階部分だけ
  • コース選びの軸は①通学日数(ネット/週1+/週3/週5)②普通科か普通科ベーシックかの2つ
  • 週5・週3・週1+コースの学費は就学支援金の対象外。さらにMacBook(約16万円)が必要
  • ネットコースは、先引きありなら3年間で199,000円(2027年度・普通科/普通科ベーシックとも)
目次

結論|N高のコース選びは「通学日数」と「普通科かベーシックか」の2軸で決まる

最初に全体の地図をお見せします。N高のコースは、性質の違う2つの選択が重なってできています。この2つを同時に考えようとするから、迷子になるのです。

軸1:通学日数(ネットコース/週1+/週3/週5)

1つ目は、キャンパスにどれだけ通うかという軸です。まったく通わないネットコースから、週1日の週1+コース、週3日の週3コース、週5日の週5コースまで並んでいます。

そして週1+・週3・週5を選んだ場合は、さらにリアルキャンパス(実際の校舎に通う)かオンラインキャンパス(自宅からオンラインで参加する)かを選びます。カリキュラムは共通ですが、入試の方法と金額が変わります。

軸2:普通科か、普通科ベーシックか

2つ目が、多くの親御さんがつまずく軸です。N高には、卒業に必要な学習の土台として「普通科」と「普通科ベーシック」という2つの学科があります。

ここは通学日数とは別物です。「ネットコースの普通科」も「週3コースの普通科ベーシック」も成立します。違いは授業料の単価と、選べる科目、そしてVR機器の貸与の有無。詳しくは専用の章で扱います。

覚え方はシンプルです。通学日数=「どれだけ通うか」/普通科・ベーシック=「どんな内容をどの単価で学ぶか」。この2つを別々に決めて、最後に組み合わせる。それがN高のコース選びの正しい順番です。

なお「ネットにするか、通学にするか」の二択そのもので迷っている段階の方は、N高はネットとキャンパス通学のどちらを選ぶべきかを比較した記事のほうが判断しやすいはずです。この記事は、全コースを横並びで見たい方向けの一覧編として書いています。

まず理解したい|N高の学費は「2階建て」になっている

コース比較の前に、どうしても先に押さえてほしい仕組みがあります。学費の構造です。ここを知らないまま金額表を見ると、必ず読み違えます。

N高の学費は「単位制・通信制課程の学費(全生徒共通)」と「各コースの学費」を足したものです。ネットコースの生徒は前者だけ。週1+・週3・週5の生徒は、前者に後者が上乗せされます。

1階部分|単位制・通信制課程の学費(全生徒共通・2027年度)

まず1階部分です。N高に在籍する全員が支払う、高校としての学費にあたります。ここで普通科と普通科ベーシックの単価差が出ます。

項目普通科普通科ベーシック
入学金10,000円10,000円
教育関連諸費13,000円13,000円
施設設備費50,000円50,000円
授業料1単位12,000円(25単位=300,000円)1単位7,200円(25単位=180,000円)
2027年度・単位制・通信制課程の学費(N高等学校 2027年度生徒募集要項より)

違うのは授業料の単価だけです。25単位を履修すると300,000円と180,000円で、120,000円の差になります。

2階部分|週1+・週3・週5コースの学費

2階部分は、キャンパスに通うコースを選んだ場合だけ発生します。入学金・授業料・施設設備費・セキュリティーソフト代などが、1階部分とは別建てでかかる仕組みです。

たとえば週5コースのリアルキャンパスなら、2階部分だけで入学金100,000円・授業料600,000円・施設設備費250,000円。ここに1階部分が乗ります(いずれも2027年度・税込)。

他校のパンフレットと比べるときは、この2階建てを意識してください。「N高の週3コースは803,000円(2027年度・リアルキャンパス初年度)」という数字は、すでに1階部分の73,000円を含んだ金額です。学校によって、この合計の出し方が違います。

出典:N高等学校 2027年度生徒募集要項(PDF)(2026年8月確認)

【表】N高全コースの年間学費一覧(2027年度)

ここが本題です。2027年度の募集要項をもとに、全コースの金額を並べます。見るときのポイントは、ネットコースには「先引きあり/なし」の2通りがあることです。

ネットコースの年間学費(2027年度)

「先引き」とは、国の高等学校等就学支援金があらかじめ差し引かれた金額で請求される仕組みのことです。まず先引きがある場合から見ます。

学科1年次2年次3年次3年間合計
普通科(先引きあり)73,000円63,000円63,000円199,000円
普通科ベーシック(先引きあり)199,000円
普通科(先引きなし)373,000円363,000円363,000円1,099,000円
普通科ベーシック(先引きなし)253,000円250,200円235,800円739,000円
2027年度・ネットコースの学費(N高等学校 2027年度生徒募集要項より)

目を引くのは、先引きがある場合、普通科も普通科ベーシックも3年間199,000円で同額だという点です。支援金が授業料に充てられるため、単価差が結果に出てこない形になります。

逆に先引きがない場合は、1,099,000円と739,000円で360,000円の差。学科選びの重みは、先引きが使えるかどうかで大きく変わるということです。

週1+・週3・週5コースの年間学費(2027年度・入学初年度)

次にキャンパスに通うコースです。以下はすべて税込・入学初年度の年間合計で、1階部分(単位制・通信制課程の学費73,000円)を含んだ金額です。

項目週5リアル週5オンライン週3リアル週3オンライン週1+リアル週1+オンライン
入学金100,00022,000100,00022,00050,00022,000
授業料600,000600,000440,000456,000160,000180,000
施設設備費250,000185,00080,000
セキュリティーソフト代5,0005,0005,0005,0005,0005,000
単位制・通信制課程の学費73,00073,00073,00073,00073,00073,000
年間合計1,028,000700,000803,000556,000368,000280,000
2027年度・週5/週3/週1+コースの学費(税込・入学初年度の年間合計。単位:円。N高等学校 2027年度生徒募集要項より)

いちばん安いネットコース(先引きあり・1年次73,000円)と、いちばん高い週5リアルキャンパス(1,028,000円)を並べると、初年度で約95万円の開きがあります。同じ「N高に入る」でも、家計への影響はまったく違うということです。

【最重要】週5・週3・週1+コースの学費は就学支援金の対象外

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。ネット上には「N高は実質無料」という表現が見られますが、これは誤りです。

募集要項に明記されている一文

2027年度の生徒募集要項には、次のように書かれています。

「週5コース・週3コース・週1+コースの学費は、『高等学校等就学支援金』の対象外となります。別途、学習ツールとして『MacBook Air』(約16万円)の購入が必要です。」(N高等学校 2027年度生徒募集要項)

支援金の対象になるのは、2階建ての1階部分、つまり単位制・通信制課程の授業料だけです。週1+・週3・週5コースの授業料や施設設備費には支援金が効きません。

先ほどの表で言えば、週5リアルキャンパスの1,028,000円のうち、支援金が関係するのは73,000円に含まれる授業料部分だけ。残りは家庭の負担です。ここを「支援金で安くなるはず」と見込んでいると、初年度でかなりの誤算になります。

先引きありでも「無料」にはならない

ネットコースについても、正確に理解しておきましょう。先引きがある場合の1年次は73,000円。これは入学金10,000円・教育関連諸費13,000円・施設設備費50,000円の合計です。

つまり、支援金が充てられるのは授業料であって、それ以外の費用は残ります。「実質無料」ではなく「授業料負担が大きく下がる」が正しい表現です。この差は、3年間の資金計画を立てるうえで小さくありません。

【注意】先引きが使えない7つのケース

さらに大事なのが、先引きそのものが使えない場合があることです。募集要項では、次のいずれかに当てはまる場合は先引きの対象外とされています。

  1. 高等学校等の在学期間が通算36月(通信制課程は48月)を超えている
  2. すでに高等学校等を卒業している(既卒)
  3. 住民票が海外にある
  4. 国籍が海外にある
  5. 提携先などで就学支援金をすでに利用している
  6. 編入学・転入学である
  7. 履修が満了した単位数が74単位を超えている

6番目に注目してください。転入学・編入学は先引きが使えません。この場合は初年度に全額を納入し、後日還付を受ける形になります。ネットコースの普通科なら、73,000円ではなく373,000円を先に用意することになる計算です。

今の高校から移ることを考えているご家庭は、ここを必ず先に確認してください。「年間73,000円だと思っていたのに」という誤算が、いちばん起きやすいポイントです。

あわせて、ネットコースの学費は各年次一括納入のみで、分割払いはできません。この点も資金の準備に関わります。

出典:N高等学校 2027年度生徒募集要項(PDF)(2026年8月確認)/N高等学校 公式サイト

普通科と普通科ベーシックの違い|要点だけ先に

通学日数とは別に、もう1つ決めるのが学科です。違いは2つだけなので、ここでは要点だけ書きます。

普通科普通科ベーシック
学び方VR+AI映像授業が中心
授業料の単価1単位 12,000円1単位 7,200円
3年間(先引きなし)1,099,000円739,000円
3年間(先引きあり)199,000円199,000円
卒業資格同じ同じ

就学支援金の先引きが使えると、どちらも3年間199,000円で同額になります。その場合は費用ではなく中身で選ぶのが合理的です。VR機器の貸与・返却ルール、普通科でしか選べない4科目、変更できるタイミングまで含めて、N高の普通科と普通科ベーシックの違いで詳しく解説しました。

リアルキャンパスとオンラインキャンパスの違い|カリキュラムは同じ、入試と学費が違う

週1+・週3・週5コースを選ぶと、次に決めるのがキャンパスの形です。「N高 オンラインキャンパス」で調べている方は、ここが知りたいところだと思います。

同じところ:カリキュラムは共通

先に安心材料から書きます。リアルキャンパスとオンラインキャンパスで、カリキュラムは共通です。オンラインだから内容が薄い、ということはありません。

公式に示されているカリキュラム例は、プロジェクトN、総合型選抜対策講座、学問研究講座、サイエンス(実験)、プログラミング、語学、ディスカッション、デジタルデザインなど。探究型の学習と進路対策が並んでいます。

リアルキャンパスは、2026年4月から全国105カ所・42都道府県に広がっています。通える範囲に校舎があるかどうかは、キャンパス一覧で確認しておきましょう。設置場所はN高のキャンパスをまとめた記事でも整理しています。

違うところ1:入試の方法(ここが見落とされやすい)

意外と知られていないのが、入試の違いです。2027年度の募集要項によると、選考方法はこう分かれています。

  • ネットコース・オンラインキャンパス:書類選考のみ
  • リアルキャンパス:筆記試験・面接試験(グループワークを含む)

お子さんが人前で話すことに強い負担を感じている段階なら、この差は無視できません。リアルキャンパスにはグループワークを含む面接があります。逆に言えば、オンラインキャンパスなら書類選考だけで、同じカリキュラムに入れるということです。

違うところ2:受験料と学費(週5なら年間328,000円の差)

費用も違います。受験料は、ネットコースが入学検定料5,000円のみ。ネットコース以外は検定料5,000円に加えて、リアルキャンパス15,000円/オンラインキャンパス5,000円の受験料がかかります(2027年度)。

そして学費です。週5コースで比べると、リアルキャンパスが年間1,028,000円、オンラインキャンパスが700,000円(2027年度・初年度)。差は328,000円です。

大きな要因は施設設備費です。リアルキャンパスには週5で250,000円・週3で185,000円・週1+で80,000円の施設設備費がありますが、オンラインキャンパスにはこの項目がありません。入学金も、リアルキャンパスが週5・週3で100,000円、週1+で50,000円なのに対し、オンラインキャンパスは一律22,000円です。

通学日数で選ぶ|週1+・週3・週5の違いと年間費用

では、通学日数はどう決めればいいのでしょうか。結論から言えば、「本人が無理なく続けられる日数」から逆算するのがいちばん失敗しません。

週1+コース|まず外に出る習慣をつくる

基本は週1日の通学です。年間の学費は、リアルキャンパスで368,000円、オンラインキャンパスで280,000円(2027年度・初年度)。キャンパスに通うコースの中ではもっとも負担が軽くなります。

学校から距離ができているお子さんにとって、週1日は現実的な一歩です。「毎日通う」を目標にすると挫折しやすいですが、週1日なら予定として抱えやすい。ここから始める設計は、親としても見守りやすいと感じます。

週3コース|学校生活の感覚を取り戻す

週3日の通学。年間の学費はリアルキャンパスで803,000円、オンラインキャンパスで556,000円(2027年度・初年度)です。

週5コース|毎日通う前提で深く関わる

週5日の通学。年間の学費はリアルキャンパスで1,028,000円、オンラインキャンパスで700,000円(2027年度・初年度)。金額は全日制の私立高校に近い水準になります。

ここを選ぶなら、費用に見合うだけ本人が学校生活を求めているかどうかが判断の分かれ目です。「毎日通わせたい」という親の希望が先行していないか、一度立ち止まって確かめてほしいところです。

「週◯日」は上限ではない

知っておくと安心な仕組みがあります。週1+・週3・週5はいずれも基本の通学日数を示したもので、平日の放課後は、授業のない日でも自由に通学できます

つまり週1+コースを選んでも、居場所としてのキャンパスは週1日に限定されません。「通いたい気持ちはあるけれど、授業を週5日は無理」という状態のお子さんには、この設計は合っています。

ネット中心で始めるか、キャンパスに通うかで迷っている場合は、ネット中心の学び方とキャンパス通学を比較した記事で判断の目安をまとめています。あわせて読んでみてください。

【見落としがち】MacBookが必要になるコースがある

学費表には出てこないのに、確実に家計に効いてくる費用があります。パソコンです。

N高の公式Q&Aには、「週5コース・週3コース・週1+コース・一部の+ONE授業(プログラミングや個別指導など)では、推奨スペック以上のMacBookシリーズが必要です」と書かれています。

2027年度の募集要項での表記は「MacBook Air(約16万円)」。学費とは別に、この購入費が必要になります。

たとえば週1+コースのオンラインキャンパスなら、学費は年間280,000円(2027年度・初年度)ですが、MacBook約160,000円を足すと初年度の実質的な負担は440,000円前後になります。比較検討では、この16万円を必ず足して計算してください。

一方、ネットコースではMacBookは不要です。スマートフォン・タブレット・パソコンで学習を進められる設計になっています。さらに普通科を選んだ場合はVR機器が貸与されるため、機材の初期費用という点ではネットコースがもっとも軽くなります。

すでにご家庭にMacBookがある場合でも、推奨スペックを満たしているかは確認が必要です。年式が古いと対象外になることがあります。買い替えの有無で十数万円が動くので、出願前に問い合わせておくと安心です。

出典:N高等学校 公式サイト(よくある質問)(2026年8月確認)

+ONE授業はどのコースにも足せる|チケット制のしくみ

もう1つ、コース選びの気持ちを楽にしてくれる仕組みを紹介します。2026年4月に始まった「+ONE授業」です。

+ONE授業は、ネットコース・週1+・週3・週5のいずれとも組み合わせられます。100種類以上の講座が用意されていて、必要な分だけチケットで受講する形です。

チケットの価格と、入学前購入の特典

チケットの価格は、3枚16,500円・5枚27,500円・10枚55,000円・30枚165,000円(税込)です。ここに購入タイミングによる特典枚数が付きます。

購入枚数価格(税込)入学前購入の特典入学後購入の特典
3枚16,500円+1枚
5枚27,500円+2枚
10枚55,000円+5枚+1枚
30枚165,000円+16枚+4枚
+ONE授業のチケット価格と特典(N高等学校 2027年度生徒募集要項より)

見てのとおり、入学前に購入したほうが特典枚数は多くなります。30枚なら入学前が+16枚、入学後が+4枚。同じ165,000円でも12枚の差です。使う予定がはっきりしているなら、入学手続きのタイミングで検討する価値があります。

まとめて申し込むパッケージもある

目的が決まっている場合は、パッケージも用意されています(いずれも2027年度・税込)。

  • プログラミングマスターズパック:オンライン型93,500円(入学前)/143,000円(入学後)・26枚、通学型137,500円(入学前)/203,500円(入学後)・37枚
  • 個別指導パック:オンライン型44,000円(入学前)/60,500円(入学後)・11枚、通学型55,000円(入学前)/82,500円(入学後)・15枚

注意点が1つ。一部の+ONE授業(プログラミングや個別指導など)はMacBookが必要です。ネットコースを選んでMacBookなしで始めるつもりなら、受けたい講座の要件を先に確認しておきましょう。

プログラミングを学ばせたいと考えているご家庭は、N高のプログラミング学習について詳しくまとめた記事もあわせてご覧ください。

コース選びの観点で大事なのは、+ONE授業は後から足せるということです。「プログラミングをやらせたいから週3コースにしないと」と考える必要はありません。土台のコースは生活リズムで決めて、学びたい内容はチケットで足す。この考え方ができると、選択はぐっと軽くなります。

入学後にコースは変えられるのか|変更できるタイミング

「最初の選択を間違えたらどうしよう」。ここがいちばん不安なところだと思います。2027年度の募集要項と公式の案内から、変更できるタイミングを整理します。

普通科↔普通科ベーシックは「所属期の開始月」だけ

学科の変更は、各所属期の開始月(4月・7月・10月・1月)にのみ可能です。年に4回のタイミングがある、と考えてください。

注意点として、普通科から普通科ベーシックへ変更する場合、貸与されていたVR機器は送料を自己負担して返却する必要があります。

履修科目は1年次のあいだは変更できない

もう1つ知っておきたいのが、科目の扱いです。履修科目の追加・変更について、公式では次のように案内されています。

  • 1年次:全員が同じ履修モデルのため、追加・変更はできない
  • 2年次以降:進級時に変更できる
  • 年度の途中:追加・変更はできない

キャンパスに通うコースの入学時期は年4回

週5・週3・週1+コースの入学時期は、4月・7月・10月・1月の年4回です。4月まで待たなければならない、という設計ではありません。

なお、ネットコース単独の入学回数については公式サイト上で確認できませんでした。ここは断定を避けます。入学時期を軸に検討している場合は、資料請求のうえで直接ご確認ください。

辞退・返金のルールも先に知っておく

「合わなかったら」の話も、正直に書いておきます。入学検定料と入学金は、理由の如何を問わず返金されません。

入学手続きが完了したあとは、教材等の到着から10日以内に辞退の連絡をし「入学辞退届」を提出すれば、検定料・入学金を除いた学費が返金されます。10日を過ぎると返金はありません。

迷ったときの決め方|4ステップで絞り込む

ここまでの情報を、決め方の手順に落とします。順番を守ることが、いちばんのコツです。

ステップ1:まず通学日数を決める

最初に決めるのは、通学日数です。ネットコースか、週1+か、週3か、週5か。

判断の基準は、成績でも将来の夢でもなく、「今のお子さんが無理なく続けられる頻度はどれか」です。今日の朝、起きられていましたか。人の集まる場所に出るとき、どれくらい消耗していますか。そこから逆算してください。

迷ったら、少ないほうから始めるのが安全です。週1+コースでも、平日の放課後は自由に通えます。足りなければ通う回数を増やせばいい。逆に、週5で組んで通えなくなるほうが、本人にとってのダメージは大きくなります。

ステップ2:普通科か普通科ベーシックかを決める

次が学科です。判断の順番はこうなります。

  1. ご家庭が就学支援金の先引きの対象かどうかを確認する(転入・編入は対象外)
  2. 先引きが使えるなら費用は同じ(ネットコースで3年間199,000円)。学べる内容で選ぶ
  3. 先引きが使えないなら、3年間で360,000円の差が出る。費用も含めて判断する

ステップ3:リアルかオンラインかを決める

キャンパスに通うコースを選んだ場合だけ、この選択があります。カリキュラムは共通なので、見るべきは3点です。

  • 入試:リアルは筆記+面接(グループワーク含む)、オンラインは書類選考のみ
  • 学費:週5で1,028,000円と700,000円(2027年度・初年度)
  • 通学の現実:通える範囲に校舎があるか(2026年4月から全国105カ所・42都道府県)

ステップ4:+ONE授業は後から足せばいい

最後です。プログラミングや個別指導などの学びは、+ONE授業で後から足せます。土台のコース選びの段階で抱え込む必要はありません。

この4ステップを通して、いちばん優先してほしいのは「本人が続けられるか」です。学費の安さでも、カリキュラムの充実度でもありません。3年間通うのはお子さんです。続けられる設計であることが、結果的にいちばんの近道になります。

当サイトがN高を基準に置く理由|弱点も含めて

当サイトは、通信制高校を比べるときの物差しとしてN高等学校を置いています。ただ、良いところだけを並べるつもりはありません。先に、正直に弱点を書きます。

正直に挙げる3つの注意点

  1. 転入学・編入学は先引きが使えない。初年度に全額を納入し、後日還付を受ける形になる。ネットコース普通科なら73,000円ではなく373,000円(2027年度)
  2. 週5・週3・週1+コースの学費は就学支援金の対象外。キャンパスに通うコースの費用負担は決して軽くない
  3. 週1+・週3・週5コースはMacBook(約16万円)が必要。学費表に出てこない出費が確実に発生する

とくに1つ目は、今の高校からの転校を考えているご家庭に直接効いてきます。「年間73,000円だと思っていたら373,000円だった」という誤算が、いちばん起きやすいポイントです。

それでも基準に置く理由

そのうえで、なぜ基準に置くのか。理由は、金額が公表されていて、条件まで含めて事前に計算できるからです。

この記事で書いてきた数字は、すべて公式サイトと2027年度の生徒募集要項に載っているものです。単価も、コース別の合計も、支援金の対象範囲も、先引きが使えない条件も、事前に確認できます。学費が非公開の学校を検討したことのある方なら、この差の大きさが分かるはずです。

そして具体性です。新入学で先引きが使えるご家庭なら、ネットコースは3年間で199,000円(2027年度・普通科/普通科ベーシックとも)。ここまではっきり示せる学校は多くありません。1校ぶんでも確かな数字が手元にあると、他校の見積もりの妥当性も判断できるようになります。

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あわせて読みたい|N高をもっと詳しく知るための記事

この記事はコース全体の地図です。もう一段掘り下げたいテーマがあれば、こちらもどうぞ。

よくある質問

結局、N高でいちばん安いのはどのコースですか?

ネットコースです。就学支援金の先引きが使える場合、普通科・普通科ベーシックとも3年間199,000円(2027年度)。1年次は73,000円で、これは入学金10,000円・教育関連諸費13,000円・施設設備費50,000円の合計です。

ただし転入学・編入学の場合は先引きが使えず、初年度は全額納入(普通科で373,000円)となり、後日還付を受ける形になります。

普通科と普通科ベーシック、どちらを選べばいいですか?

先引きが使えるご家庭は、3年間199,000円で同額のため、学べる内容で選ぶのが合理的です。普通科ではGlobal Communication Ⅰ・Ⅱ、アカデミック・エッセイ実践、ビジネス学総合探究などを選択でき、VR機器の貸与(卒業時に無償譲渡)もあります。

先引きが使えない場合は、3年間で1,099,000円と739,000円(2027年度・ネットコース)と差が出るため、費用も判断材料になります。

オンラインキャンパスでも、リアルキャンパスと同じ内容を学べますか?

カリキュラムは共通です。プロジェクトN、総合型選抜対策講座、学問研究講座、サイエンス(実験)、プログラミング、語学、ディスカッション、デジタルデザインなどが公式のカリキュラム例として示されています。

違うのは入試(オンラインは書類選考のみ/リアルは筆記+面接)、受験料(オンライン5,000円/リアル15,000円)、そして学費です。週5コースなら年間700,000円と1,028,000円(2027年度・初年度)の差があります。

スクーリングやテストは、どのコースでも必要ですか?

はい。コースにかかわらず、ネット学習(ZEN Study)・スクーリング・テスト(原則年1回)が必修です。卒業要件は74単位以上の修得、3年以上の在籍、特別活動30単位時間以上とされています。

スクーリングの日数は、1年次7〜8日、2年次は本校4〜5日+全国拠点4〜5日、3年次7〜8日。公式のQ&Aでは「1・3年次7〜8日程度、2年次8〜10日程度(期末テスト含む)」と案内されており、テストを含めるかどうかで数え方が変わります。日程は最新の募集要項で確認してください。

【今夜できる一歩】募集要項を手元に置いてから決める

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • N高の学費は「全生徒共通の学費」+「コースの学費」の2階建て。ネットコースは1階部分だけ
  • 選ぶ軸は通学日数普通科か普通科ベーシックかの2つ。別々に決めて最後に組み合わせる
  • 週5・週3・週1+コースの学費は就学支援金の対象外。さらにMacBook(約16万円)が必要
  • 「N高は実質無料」は誤り。先引きがあってもネットコース1年次は73,000円(2027年度)かかる
  • 転入学・編入学は先引きの対象外。初年度は全額納入して後日還付
  • 先引きが使えるご家庭なら、ネットコースは3年間199,000円(2027年度)

【今夜できる一歩】は2つです。1つ、お子さんに「週に何日なら通えそう?」とだけ聞いてみる。コース名は出さなくて構いません。2つ、最新の募集要項を取り寄せて、金額を自分の目で確かめる。この記事の数字は2027年度のもので、年度が変われば変わります。

資料請求は無料で、入学の義務もありません。パンフレットと募集要項が届いたら、テーブルに置いてお子さんと一緒に開いてみてください。親が「ここが良さそう」と思うコースと、本人が長く見ているページは、意外と違うものです。

3年間を過ごすのはお子さんです。数字を並べて、話し合って、納得のいく1つを選んであげてください。

✓ 無料✓ オンラインで数分✓ パンフレット+募集要項が届く

N高等学校の資料を無料で取り寄せる(公式)

出典:N高等学校 公式サイト2027年度生徒募集要項(PDF)(いずれも2026年8月確認)

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この記事を書いた人

子どもを持つ母。わが子の進路を考える中で通信制高校を調べ始めました。学校の公式サイトと文部科学省のデータをひとつずつ確認しながら、同じように悩む親御さんが知りたいことを、分かりやすく正確にまとめていきます。

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