「中央高等学院 やばい」。検索窓に出てきたこの言葉に、手が止まっていませんか。お子さんの進路候補に挙がった学校です。悪い評判があるなら、契約の前に知っておきたいですよね。
調べていたら「中央高等学院」と「中央国際高等学校」の2つの名前が出てきて、もう何が何だか……。うちの子はどっちに入ることになるんでしょうか。
そこ、いちばん混乱するところです。答えを先に言うと「両方」。この記事は、その仕組みを最初の表で一気に整理するところから始めます。
同じように進路を調べている親のひとりとして、公式サイトと公的な情報を突き合わせて調べました。先に結論をお伝えします。
「やばい」と断定できる公的な事実は確認できませんでした。不安の正体は、中央高等学院が「高校」ではなくサポート校であること、学費が二重構造になること、そしてサポート校側の学費が公式サイトに載っていないことの3つです。
この記事では、学費の実態と「中央国際高等学校」との関係を、公式情報だけで検証します。出どころ不明の口コミや第三者サイトの数字は使いません。読み終わる頃には、「何が事実で、入学前に何を確認すべきか」が整理できているはずです。
30秒早見表|中央高等学院と中央国際高等学校は、何がどう違うのか
まず、検索している親御さんの9割がつまずくのがこの2つの名前です。ここだけ先に整理しておくと、この先の学費の話がすっと入ってきます。
| 中央高等学院 | 中央国際高等学校 | |
|---|---|---|
| 種類 | サポート校(+高卒認定予備校) | 単位制・広域通信制の高校 |
| 役割 | 日々の勉強と生活の伴走 | 高卒資格・卒業証書を出す |
| 運営 | 株式会社ディー・エヌ・ケー | 学校法人中央国際学園 |
| 所在 | 本部=東京都武蔵野市(吉祥寺) | 千葉県夷隅郡御宿町 |
| 設立・開校 | 1978年12月設立 | 2013年10月開校 |
| 学費の公開 | 公式Webに掲載なし(資料請求・問い合わせ) | 公式サイトに掲載あり |
| 就学支援金 | 対象外 | 授業料が対象(所得制限あり) |
| お子さんの所属 | 入学すると、この両方に同時に所属します | |
- 卒業証書を出す「学校」は中央国際高等学校
- その卒業まで伴走する「コーチ」が中央高等学院
- だから費用も2カ所から発生する(二重構造)
- そのうちサポート校側の金額だけが公式Webに出ていない
「サポート校」という言葉が初めての方へ。通信制高校本体との役割の違いは、サポート校と通信制高校の違いを解説した記事で先に押さえておくと、この記事の学費の話が2倍わかりやすくなります。
なお、中央高等学院のようなサポート校を検討するときは、通信制高校本体と並べて比べるのが判断の近道です。比較の物差しとして、募集要項で学費を確認できるN高等学校の資料を先に取り寄せておくと、検討がぐっと進めやすくなります。
\ 比べる相手が1校あるだけで、見積もりの妥当性を判断できます /
公式サイト https://nnn.ed.jp/
先に結論|「やばい」と断定できる公的事実はない(2026年8月時点)
まず、親御さんが一番知りたい点からです。
中央高等学院について、信頼できる報道機関や公的機関の情報で確認できる、事件・行政処分などの問題事例は見つかりませんでした(2026年8月時点)。「やばいことがあったらしい」という漠然とした噂に、裏付けとなる出どころは確認できなかった、というのが調査の結果です。
では、なぜ「やばい」と検索されるのか。調べていくと、評価を曇らせやすい要素が3つ見えてきました。
- 中央高等学院は「高校」ではなくサポート校(高卒資格は提携先の中央国際高等学校から出る)
- 学費が「高校側+サポート校側」の二重構造になっている
- サポート校側の学費が公式サイトに掲載されていない(資料請求しないと分からない)
お気づきでしょうか。3つとも「事件」ではありません。どれも仕組みと情報公開の分かりにくさです。分かりにくいものを前にすると人は不安になり、不安は「やばい」という言葉で検索されます。これが検索候補の正体だと、私は理解しました。
ただし正直に付け加えます。「問題事例を確認できなかった」ことと「トラブルが一切ない」ことは別です。人が集まる場所である以上、対人トラブルの可能性はどの学校にもゼロではありません。だからこの記事では「安全だ」とも断定しません。
親御さんがやるべきことは、噂に怯えることでも安心しきることでもなく、3つの分かりにくさを一つずつ解消することです。この記事はその順番で進めます。
「やばい」と言われる3つの理由|正体は事件ではなく「分かりにくさ」
不安の正体を、先に地図にしておきます。3つの理由それぞれに「では、どこを読めば解決するのか」を対応させたのが次の表です。
| 「やばい」と感じる理由 | 実際のところ | 解消する方法 |
|---|---|---|
| ① 高校じゃないの? | サポート校。高卒資格は中央国際高等学校から出る | 2校の役割を分けて理解する |
| ② 学費が二重に見える | 高校側+サポート校側の2階建て | 2つを分けて見積もる |
| ③ 金額が見つからない | サポート校側は公式Webに掲載なし | 資料請求・問い合わせで確認 |
3つとも「悪いことをした」話じゃないんですね。ちょっとホッとしました。
ええ。ただ「分かりにくい=確認すれば消える」という意味でもあります。ここからは3つを順番に、ひとつずつ消していきましょう。
「やばい」で検索される学校は、ほかにもあります。同じ手順で公式情報だけを突き合わせた記事として、トライ式高等学院はやばいのかを検証した記事と日本国土通信制の評判を検証した記事もあります。
理由①の解消|中央高等学院は「高校」ではなく、中央国際高等学校と提携するサポート校
1つ目の分かりにくさ、学校の正体からです。ここを誤解したまま調べると、学費の情報も全部ずれてしまいます。
運営は株式会社。1978年から続くサポート校+高卒認定予備校
中央高等学院は、通信制高校の生徒を支えるサポート校であり、高卒認定試験の予備校でもある民間の教育機関です。運営は株式会社ディー・エヌ・ケー。1978年12月の設立で、本部は東京都武蔵野市の吉祥寺にあります。職員数は137名(令和7年4月現在)です。
校舎は全国に10カ所。吉祥寺本校・池袋・渋谷原宿・横浜・千葉・さいたま・名古屋本校に加えて、ふくおか・くまもと・かごしまにも校舎があります。首都圏と九州が中心と考えると分かりやすい配置です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営 | 株式会社ディー・エヌ・ケー |
| 設立 | 1978年12月 |
| 本部 | 東京都武蔵野市(吉祥寺) |
| 職員数 | 137名(令和7年4月現在) |
| 校舎 | 全国10カ所(吉祥寺本校・池袋・渋谷原宿・横浜・千葉・さいたま・名古屋本校・ふくおか・くまもと・かごしま) |
| もう一つの顔 | 高卒認定試験(高認)の予備校 |
サポート校としての顔に加えて、高卒認定試験(高認)の予備校としての顔も持っています。高校卒業ではなく高認から大学を目指すルートも視野に入るご家庭にとって、両方の窓口が1カ所にある点は相談のしやすさにつながります。
「株式会社が運営」と聞いて身構えた方へ。サポート校は制度上そもそも民間の教育機関で、株式会社運営は珍しくありません。むしろ1978年創立という運営歴の長さは、この業界では古参の部類に入ります。
ここまでは前置きです。親御さんに一番知っておいてほしいのは、次の1点です。
【重要】卒業証書を出すのは中央高等学院ではなく「中央国際高等学校」
中央高等学院は「高校」ではありません。高卒資格を出すのは、提携先の中央国際高等学校です。卒業証書が中央国際高等学校の名前で出ることは、公式サイトのよくある質問にも明記されています。
中央国際高等学校は、千葉県夷隅郡御宿町にある単位制・広域通信制の高校です。学校法人中央国際学園が運営し、2013年10月に開校しました。こちらは学校教育法上の正式な「高等学校」なので、卒業すれば全日制と同じ高卒資格が得られます。
- 卒業証書を出す「学校」=中央国際高等学校
- 卒業まで日々伴走する「専属コーチ」=中央高等学院
- お子さんは入学すると、この両方に同時に所属します
名前が似ているのは偶然ではなく、グループとして提携しているからです。名前が似ているぶん「同じ学校の別名かな」と誤解しやすいのですが、法人も所在地も役割も別。ここが混ざったままだと、次の章の学費の話が読み解けなくなります。
サポート校という仕組み自体は「やばい」ものではありません。通信制高校は自学自習の比重が大きく、一人でレポートを進めきれないお子さんも少なくありません。そこを民間の伴走で補うのがサポート校で、業界で広く使われている形です。仕組みの基礎から知りたい方は、サポート校と通信制高校の違いを解説した記事を先に読むと理解が早いです。
問題は仕組みではなく、仕組みを知らないまま契約することです。「中央高等学院=高校」と思い込んだまま入学すると、「卒業証書が別の学校名で出る」「費用が2カ所から発生する」という場面で必ず戸惑います。
卒業証書が別の学校名で出るって、進学や就職のときに不利になったりしませんか?
得られるのは全日制と同じ「高等学校卒業」の資格です。通信制からの進路全般は通信制高校の就職と進学をまとめた記事にありますよ。
出典:中央高等学院 公式サイト「よくあるご質問」(2026年8月確認)
理由②③の解消|学費は「高校側は公開・サポート校側は非公開」の二重構造
「やばい」と並んで検索されるのが学費です。ここは構造から順番に見ていきます。前の章の通り、お子さんは中央国際高等学校と中央高等学院の両方に所属するので、費用も2階建てになります。
| 誰に払う | 金額は見える? | 就学支援金 | |
|---|---|---|---|
| 1階 | 中央国際高等学校(高校) | 公式サイトに掲載 | 対象(授業料) |
| 2階 | 中央高等学院(サポート校) | 公式Webに掲載なし | 対象外 |
- 費用は高校側とサポート校側の2階建て
- 公式サイトで金額を確認できるのは高校側だけ
- 就学支援金が効くのも高校側の授業料だけ
- 総額を知る方法は資料請求か問い合わせの一択
高校側(中央国際高等学校)の学費は公式サイトに掲載されている
まず1階部分、高卒資格を取るための中央国際高等学校の学費です。こちらは公式サイトに金額が掲載されています。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 入学金 | 50,000円 | 初年度のみ |
| 教育運営費 | 年30,000円 | 毎年 |
| 授業料 | 1単位 15,000円 | 卒業には74単位の修得が必要 |
授業料は「1単位いくら」の単位制です。卒業に必要な74単位を3年間で分けて履修していくイメージで、1年あたりの授業料は履修する単位数によって変わります。
金額を公式サイトで確認できること自体、親としては安心材料です。通信制の業界には、問い合わせるまで金額が一切分からない学校も珍しくありません。高校側については、中央国際高等学校は情報を開いている部類だと言えます。相場観をつかみたい方は通信制高校の学費の相場をまとめた記事もどうぞ。
ここで朗報が1つ。国の就学支援金の対象になるのは、この高校側の授業料です。支給額は1単位あたり4,812円で、世帯所得の制限があります。対象世帯なら、1単位15,000円の負担が実質1万円強まで下がる計算です。
【注意】サポート校側の学費は公式Webに載っていない。就学支援金も効かない
次に2階部分、中央高等学院そのもののサポート費用です。結論から言うと、こちらは公式サイトに金額が掲載されていません。資料請求または問い合わせで案内される形になっています(2026年8月確認)。
ネット上には具体的な金額を書いた第三者サイトもあります。ですが公式の裏付けがない数字なので、この記事では書きません。正確な金額を知る方法は、資料請求か問い合わせの一択です。
非公開だから危ない、と短絡する必要はありません。コースや通い方によってサポートの中身が変わるため、一律の料金表を出しにくい事情は理解できます。ただ、親の立場からすると「金額が見えないまま検討が進む」のは不安ですよね。この見えにくさが「学費 やばい」という検索語につながっていると考えられます。
そしてもう1つ、大事な注意点があります。就学支援金の対象は高校側の授業料だけで、サポート校である中央高等学院の費用は対象外です。「支援金があるから大丈夫」と全体に効くつもりでいると、ここで見積もりが狂います。
整理すると、実際の負担額はこうなります。
- 中央国際高等学校の学費(公開・就学支援金の対象)
- + 中央高等学院のサポート費(非公開・就学支援金の対象外)
「学費がやばい」という検索の正体は、おそらくこの構造です。公開されている高校側の金額だけ見て入学を決めると、サポート校側の費用が後から乗ってくる。金額そのものより、全体像が事前に見えにくいことが不安の源になっています。
問い合わせで聞くべき3つの質問
問い合わせのときは、次の3点をセットで聞いてください。この3つが紙で揃えば、学費の霧はほぼ晴れます。
| 聞くこと | なぜ必要か | |
|---|---|---|
| ① | 高校側とサポート校側それぞれの年間費用 | 2階建てを分けて把握するため |
| ② | 就学支援金を引いたあとの実質負担 | 支援金はサポート費に効かないため |
| ③ | 年度途中の入学時の計算方法 | 単位制で履修数により変わるため |
この3つを紙でもらうのがコツです。口頭のメモだけだと、あとで家族に説明するときに必ず食い違います。
出典:中央国際高等学校 公式サイト「学費について」(2026年8月確認)
コースとスクーリング|選択肢は幅広い。ただし宿泊行事の確認は必須
仕組みと学費が分かったところで、中身を見ていきます。中央高等学院のコースは、公式サイトの一覧で確認する限りかなり幅広い構成です。
卒業サポートから専門系まで。中等部と在宅コースもある
公式サイトのコース一覧から、主なものを挙げます。
| コース | どんな子に向けた入り口か |
|---|---|
| 通信制高校サポートコース | 高校卒業を目指す基本のコース |
| 大学入試コース | 大学進学向けの受験指導 |
| ライフサポートコース | 生活面からの立て直しを重視 |
| 介護福祉就職コース | 介護分野への就職を見据える |
| 中等部フリースクール | 中学生の居場所づくり |
| 自宅de高卒 | 在宅中心で卒業を目指す |
| 専門系 | サッカー/マンガ・イラスト/ネイル/eスポーツ など |
注目したいのは、中等部フリースクールと「自宅de高卒」の存在です。中学生のうちから居場所として使える窓口があること、そして「今は校舎に通えない」段階のお子さんにも入り口があること。不登校のお子さんを持つご家庭には、この2つは大事な確認ポイントです。
ただし、コースによって費用も通い方も変わるはずです。どのコースにどんな費用がかかるかは、前の章の学費の質問と合わせて、資料で必ず確認してください。
不登校からの進路をまず整理したい方へ。通信制という選択肢そのものの全体像は通信制高校とはどんな学校かをまとめた記事、学校の選び方の手順は通信制高校の選び方を解説した記事にまとめています。
- 在宅中心の「自宅de高卒」や中等部フリースクールなど入り口の選択肢は幅広い
- ただしコースによって費用も通い方も変わるはず
- どのコースにいくらかかるかは資料で必ず確認する
スクーリングは千葉・御宿の本校で集中形式
通信制高校の卒業には、レポートだけでなくスクーリング(対面授業)への出席が必要です。中央高等学院の場合、スクーリングは提携先である中央国際高等学校の御宿本校(千葉県夷隅郡御宿町)で、集中形式で行われます。
つまり、普段は吉祥寺や名古屋の校舎に通っていても、スクーリングの時期には千葉の御宿まで行くことになります。九州の校舎から通うお子さんなら、移動はさらに大がかりです。
うちの子、泊まりを伴う行事がいちばん苦手なんです……。そこがネックかもしれません。
そこは校舎の近さだけでは判断できない部分です。下の4点を入学前に必ず確認してください。学校ごとの方式の違いはN高のスクーリングを解説した記事と読み比べると分かりやすいですよ。
集中スクーリングは多くの広域通信制で採用されている一般的な方式で、それ自体は心配いりません。ただ、宿泊を伴う行事が難しいお子さんもいますよね。次の4点は、入学前に必ず確認しておきたいところです。
| 確認する項目 | 聞き方の例 |
|---|---|
| 日程 | 年に何回・何日間か |
| 宿泊の有無 | 泊まりは必須か、通いの選択肢はあるか |
| 交通費・宿泊費の負担 | 学費とは別にいくらかかるか |
| 体調不良時の振り替え | 行けなかった場合どうなるか |
出典:中央高等学院 公式サイト「コース紹介」(2026年8月確認)
正直に気になる点|デメリット3つと、公平に評価したい実績
ここまでの検証を、判断材料の形に整理します。当サイトは良い面も悪い面も正直に書く方針なので、デメリットから先に並べます。
正直に挙げるデメリット3つ
- 費用の全体像が事前に見えにくい。サポート校側の学費が公式Webになく、総額は資料請求しないと分からない
- 就学支援金がサポート費には効かない。支援金込みで安く見積もると、実際の負担とずれる
- スクーリングが千葉・御宿への集中形式。校舎の近さだけで選ぶと、宿泊行事の負担を見落とす
- どれも入学前の確認で解消できる種類のもの
- 裏を返せば、確認しないまま契約すると「こんなはずでは」に変わる項目
- だから、聞くべき質問を持って説明会に行くことが最大の防御になる
一方の実績|1978年創立・卒業生23,783名という数字は公平に評価したい
デメリットだけ並べるのはフェアではないので、公式に確認できる実績も書きます。
中央高等学院は1978年の創立で、卒業生は累計23,783名(令和7年4月現在)。サポート校として40年以上の運営歴と、2万人を超える卒業生の蓄積があります。この継続性は、新興のサポート校にはない安心材料です。
| 公式に確認できたこと | 確認できなかったこと |
|---|---|
| 1978年創立・卒業生累計23,783名(令和7年4月現在) | 年度付きの卒業率の公式数字 |
| 「高校卒業100%を目指す」という姿勢の掲示 | 「卒業率99%」等のネット上の数字の裏付け |
| 「大学合格全国No.1の実績」という公式サイト上の表記 | その調査機関・集計条件などの根拠データ |
公式サイトは「高校卒業100%を目指す」という姿勢を掲げています。ただし、年度付きの卒業率の公式数字は確認できませんでした。ネット上で見かける「卒業率99%」といった数字は公式の裏付けが取れないため、この記事では扱いません。
また、公式サイトには「大学合格全国No.1の実績」というコピーがあります。これは公式サイト上の表記で、調査機関や集計条件などの根拠データの記載は確認できませんでした。実績の雰囲気として受け取るのは構いませんが、他校との比較にそのまま使える数字ではない、という距離感で見てください。
出典:中央高等学院 公式サイト(2026年8月確認)
不安の原因別ガイド|あなたの引っかかりは、どこで解消できるか
ここまで読んで、「悪い学校ではなさそうだけど、確認事項が多いな」と感じたのではないでしょうか。その感覚は正しいです。そこで、引っかかりの中身ごとに次の一手を分けました。
| いま引っかかっていること | 次にやること | 参考 |
|---|---|---|
| 2つの学校名が混乱する | サポート校と高校本体の役割の違いを先に押さえる | サポート校と通信制高校の違い |
| サポート費の金額が分からない | 資料請求で「高校側+サポート校側」を分けて見積もる | 通信制高校の学費の相場 |
| 費用をできるだけ抑えたい | サポート校を併用しない通信制高校も候補に入れる | 公立の通信制高校という選択肢 |
| 宿泊スクーリングが不安 | 日程・宿泊の有無・振り替えを入学前に確認する | N高のスクーリング |
| 大学進学が最優先 | 受験サポートの中身と費用を各校で比べる | N高からの大学進学 |
| そもそも候補が足りない | 主要校を横並びにして相場観をつくる | 通信制高校のおすすめ比較 |
- 引っかかりの中身がどれでも、次の一手は比較材料を増やすこと
- 比べる相手は「同じサポート校」と「サポート校を使わない通信制高校本体」の2種類
- 比較材料を持って質問するほうが、説明会での話も具体的になる
共通の鉄則は「1校だけ見て決めないこと」
費用の一部が公表されていない学校を検討するときの鉄則は、1校だけ見て決めないことです。比較対象がないと、提示された金額とサポート内容が妥当なのかどうか、判断のしようがありません。
比べる相手は2種類あります。1つは、中央高等学院と同じサポート校。もう1つは、サポート校を使わずに単独で卒業を目指せる通信制高校本体です。たとえばネット中心のN高等学校のような学校を横に置くと、「サポート費を上乗せしてでも通える校舎と伴走がほしいか」という判断軸がはっきりします。N高の仕組みはN高とはどんな学校かをまとめた記事で解説しています。
候補を広く知りたい方は、通信制高校のおすすめ比較記事で主要校を横並びにしています。中央高等学院のように通える校舎と伴走がほしいご家庭もあれば、通信制高校本体だけで十分というご家庭もあります。
当サイトが比較の基準にN高等学校を置いている理由。サポート校を併用しない前提の学校なので、学校とサポート校の二重の学費が発生しないからです。学費も募集要項で確認できるので、中央高等学院の見積もりと並べれば、サポート費として上乗せされている分がはっきりします。
\ N高はサポート校を併用しない前提。学費が二重になりません /
公式サイト https://nnn.ed.jp/
資料が3〜4校ぶん並ぶと、費用の相場感・サポートの濃さ・スクーリングの負担が、テーブルの上で見比べられるようになります。中央高等学院に問い合わせるのは、その物差しを持ってからでも遅くありません。むしろ比較材料を持って質問するほうが、説明会での話も具体的になります。
向いている子・慎重に考えたい子|分かれ目は「通える距離」と「予算の余白」
公式情報から言える範囲で、向き不向きを整理します。
| 向いている可能性が高い | 慎重に考えたい |
|---|---|
| 一人でレポートを進めるのが不安で、通える校舎と伴走がほしい | 費用をできるだけ抑えたいご家庭 |
| 10校舎(吉祥寺・池袋・横浜・名古屋・福岡など)の近くに住んでいる | 校舎が10カ所の圏外で、通学の負担が大きい |
| 好きな分野を入り口に登校のリズムを作りたい | 宿泊を伴う集中スクーリングのハードルが高い |
向いている可能性が高いのは、こんなお子さんです。
- 一人でレポートを進めるのが不安で、通える校舎と伴走がほしい
- 吉祥寺・池袋・横浜・名古屋・福岡など、10校舎の近くに住んでいる
- マンガ・イラスト、eスポーツ、サッカーなど、好きな分野を入り口に登校のリズムを作りたい
- 中学生のうちからフリースクールとして居場所を探している
一方、慎重に考えたいのは次のケースです。
- 費用をできるだけ抑えたいご家庭(高校の学費にサポート費が上乗せされる構造のため、通信制高校に単独で在籍するより負担は大きくなる)
- 宿泊を伴う集中スクーリングのハードルが高いお子さん(方式や配慮の確認が先)
- 校舎が10カ所の圏外で、通学の負担が大きい場合
右の列にいくつか当てはまってしまいました。この学校はやめたほうがいいということでしょうか。
いいえ。中央高等学院が悪いのではなく、設計の相性の問題です。他の道と比べたうえで選び直せば、それで十分ですよ。
後者に当てはまる場合、中央高等学院が悪いのではなく、設計の相性の問題です。サポート校を使わず、オンライン中心の通信制高校に単独で在籍する道も含めて、比べてから決めるのが安全です。費用を最優先するなら公立の通信制高校をまとめた記事も候補に入れてください。
- 分かれ目は通える校舎が近いかどうか
- もう一つの分かれ目はサポート費を上乗せできる予算の余白があるか
- 当てはまらなくても学校が悪いのではなく、設計の相性の問題
よくある質問|親御さんから多い7つの疑問
中央高等学院を卒業したら、学歴はどうなりますか?
高卒資格は提携先の中央国際高等学校から出るため、学歴上の卒業校は中央国際高等学校になります。卒業証書がその名前で出ることは公式のよくある質問にも明記されています。
得られるのは全日制と同じ「高等学校卒業」の資格で、大学受験の出願資格も変わりません。ここは安心してください。
中央高等学院と中央国際高等学校、結局どっちに入るのですか?
両方です。中央国際高等学校(高校)に在籍して高卒資格を取り、中央高等学院(サポート校)で日々の学習と生活の伴走を受ける、という二重の所属になります。
費用もこの2つそれぞれに発生します。パンフレットや見積もりを見るときは、どちらの費用の話なのかを必ず区別してください。
不登校の子でも大丈夫ですか?
コースの選択肢を見る限り、「毎日通えること」は前提になっていません。在宅中心の「自宅de高卒」や、中学生向けの中等部フリースクールもあり、段階を踏んで通学に慣れていく設計が用意されています。
ただし、お子さんの状態とコースの相性は資料だけでは分かりません。見学や個別相談で、校舎の雰囲気と対応を確かめてから決めてあげてください。
学費の総額はいくら見ておけばいいですか?
高校側(中央国際高等学校)は公式サイトで確認できます。入学金50,000円(初年度)、教育運営費年30,000円、授業料1単位15,000円で、卒業には74単位が必要です。就学支援金(1単位4,812円・所得制限あり)の対象はこの授業料です。
一方、中央高等学院側のサポート費は公式Webに掲載がなく、資料請求か問い合わせでの確認が必要です。総額は「高校側+サポート校側」の合計で判断してください。当サイトでは、公式の裏付けがない推定額は書かない方針です。
株式会社が運営していると聞きました。問題はありませんか?
運営は株式会社ディー・エヌ・ケーですが、サポート校は制度上そもそも民間の教育機関で、株式会社運営は珍しくありません。1978年12月設立という運営歴は、この業界では古参の部類に入ります。
なお、高卒資格を出す中央国際高等学校のほうは、学校法人中央国際学園が運営する学校教育法上の高等学校です。
スクーリングはどこで受けることになりますか?
提携先である中央国際高等学校の御宿本校(千葉県夷隅郡御宿町)で、集中形式で行われます。普段通う校舎が吉祥寺や名古屋でも、スクーリングの時期には千葉まで行くことになります。
日程・宿泊の有無・交通費や宿泊費の負担・体調不良時の振り替えの4点は、入学前に必ず確認しておきましょう。
卒業率はどのくらいですか?
年度付きの卒業率の公式数字は確認できませんでした。公式サイトは「高校卒業100%を目指す」という姿勢を掲げていますが、これは目標の表明です。
ネット上で見かける「卒業率99%」といった数字は公式の裏付けが取れないため、当サイトでは扱いません。気になる場合は、説明会で年度を指定して直接たずねるのが確実です。
【今夜できる一歩】噂ではなく、2枚の資料を並べて判断する
最後に、この記事の要点です。
- 「やばい」と断定できる公的な事実は確認できなかった(2026年8月時点)。ただしトラブルゼロと断定もしない
- 中央高等学院はサポート校。高卒資格と卒業証書は提携先の中央国際高等学校から出る
- 学費は二重構造。高校側は公開(入学金50,000円・教育運営費年30,000円・授業料1単位15,000円)、サポート校側は非公開で資料請求が必要
- 就学支援金が効くのは高校側の授業料のみ(1単位4,812円・所得制限あり)
- スクーリングは千葉・御宿の本校で集中形式。宿泊行事の負担は事前確認を
- 1校だけ見て決めず、通信制高校本体と並べて比べる
「やばい」という言葉は、調べてみれば「仕組みが分かりにくい」の言い換えでした。そして分かりにくさは、確認すれば解消できます。1978年から続く運営歴と23,783名の卒業生という実績も、非公開の費用も、両方をテーブルに載せて判断すればいいだけです。
私自身、調べる前は検索候補の言葉に少し身構えていました。調べたあとの感想は違います。怖いのは噂そのものではなく、二重構造を知らないまま契約すること。ここまで読んだ親御さんは、確認すべきポイントをすでに手にしています。
- 確認事項をメモしておく(サポート費の総額・就学支援金後の実質負担・スクーリングの日程と宿泊)
- 比較の物差しとして通信制高校本体の資料を取り寄せておく
【今夜できる一歩】は2つです。1つ、確認事項(サポート費の総額・就学支援金後の実質負担・スクーリングの日程と宿泊)をメモしておく。2つ、比較の物差しとして通信制高校本体の資料を取り寄せておく。募集要項で学費が分かるN高等学校の資料が1部あるだけで、中央高等学院への質問の精度が変わります。
今夜のうちに動かせるのは、実は2つ目だけです。資料が届くまでに数日かかるので、先に頼んでおくと来週の話し合いが早く進みます。
資料請求は無料で、入学の義務はありません。噂に振り回されるより、公式の情報を手元に並べるほうがずっと早い。お子さんに合う場所を、確かな材料で選んであげてください。
\ 資料請求は無料。入学の義務はありません /
公式サイト https://nnn.ed.jp/
