「履歴書の学歴欄に、通信制って書かないとダメなの?」。お子さんの就職や進学の書類を前に、手が止まっていませんか。
「通信制」と書いたら、それだけで落とされたりしないでしょうか…。かといって書かないのは、隠しているみたいで怖くて。
その迷い、公的な資料を読めば5分で消えます。結論から言うと、書く義務はありません。そして書いても問題ありません。どちらでもいい、が答えです。
先に結論を言います。学歴欄は「◯◯高等学校 卒業」でよく、「通信制」と書く公的な義務はありません。
私も通信制を調べている親のひとりとして、厚生労働省の履歴書様式例やハローワークの公式ガイドを一つずつ確認しました。この記事では、その根拠と、在学中・転入・中退・高卒認定などケース別の学歴欄の例文をまとめます。
読み終える頃には、学歴欄をどう書けばいいか、迷いが消えているはずです。
- 学歴欄に「通信制」と書く義務があるかどうかと、その公的な根拠
- 在学中・転入・編入・高卒認定までケース別の学歴欄の例文
- 高校新卒の就職で使う「統一応募用紙」のこと
- 面接で「なぜ通信制?」と聞かれたときの答え方の原則
30秒でわかる|学歴欄の書き方 早見表
まず、この表だけで書けてしまう方も多いはずです。急いでいる方はここだけ見てください。
| 迷っていること | 答え | 書き方の形 |
|---|---|---|
| 「通信制」と書く義務は? | ない(任意) | ◯◯高等学校 普通科 卒業 |
| あえて書きたいときは? | 書いてもよい | ◯◯高等学校 通信制課程 普通科 卒業 |
| まだ在学中のときは? | 最後の行を見込みに | ◯◯高等学校 普通科 卒業見込み |
| 全日制から移ったときは? | 「転入学」 | △△高等学校 普通科 転入学 |
| 辞めてから入り直したときは? | 「中途退学」+「編入学」 | ◯◯高等学校 普通科 中途退学 |
| 高卒認定に合格したときは? | 合格の事実を書く | 高等学校卒業程度認定試験 合格 |
※各ケースの完全な例文は「通信制高校のケース別 学歴欄の例文集」にまとめています。
書く前に手元に用意するもの。卒業証書か生徒手帳(正式名称の確認用)と、在籍校からもらった入学・卒業の年月がわかる書類。この2つがあれば、学歴欄は迷わず埋まります。
なお、これから通信制高校を検討する段階の親御さんなら、書類の話より先に学校選びです。ネットコース中心のN高等学校は、資料請求が無料でできます。面接で語れる「選んだ理由」は、学校選びの時点で生まれます。
\ 学歴欄の1行より、その3年間の中身のほうが先です /
公式サイト https://nnn.ed.jp/
先に結論|通信制高校の履歴書は「◯◯高等学校 卒業」でよい

- 学歴欄は「◯◯高等学校 普通科 卒業」でそのまま成立する
- 「通信制課程」と書く公的な義務はない
- 逆に「書いてはいけない」わけでもない。書くかどうかは本人の任意
- 就職でも進学でも、市販の履歴書でも願書でも基本は同じ
通信制高校を卒業した場合、履歴書の学歴欄はこう書きます。
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 2023 | 4 | ◯◯高等学校 普通科 入学 |
| 2026 | 3 | ◯◯高等学校 普通科 卒業 |
「通信制課程」という文言はどこにも入れていません。これで書類として成立します。就職でも進学でも、市販の履歴書でも願書でも、基本は同じです。
逆に「書いてはいけない」わけでもありません。「◯◯高等学校 通信制課程 普通科 卒業」と書きたければ書いてかまいません。書くかどうかは本人の任意です。
本当に書かなくていいんですか?ネットで調べると「書くべき」という意見も出てくるので、どちらを信じればいいのか…。
「本当に書かなくていいの?」と不安になりますよね。ネット上には「書くべき」「書かなくていい」の両方の意見があり、どれを信じればいいか分からなくなります。
だからこの記事では、個人の意見ではなく公的な資料だけを根拠にします。次の章で3つ示します。
そもそも通信制課程がどういう仕組みの学校なのかを先に押さえておきたい方は、通信制高校とは何かを解説した記事もあわせてどうぞ。
なぜ「通信制」と書かなくていいのか|根拠は3つ
ここから先は、すべて公的資料が根拠です。法律(学校教育法)・厚生労働省・ハローワークの3つを順に確認していきます。
- 卒業資格は課程を問わず同じ「高等学校卒業」
- 厚労省の履歴書様式例に、学歴の書き方の法的規定はない
- 課程の記載を求める公的ルールも存在しない
根拠1|卒業資格は課程を問わず同じ「高等学校卒業」
通信制は、学校教育法第54条が定める高校の課程の一つです。全日制・定時制と並ぶ、正規の課程として法律に位置づけられています。
| 課程 | 法律上の位置づけ | 卒業して得られる資格 |
|---|---|---|
| 全日制 | 高校の課程の一つ | 高等学校卒業 |
| 定時制 | 高校の課程の一つ | 高等学校卒業 |
| 通信制 | 高校の課程の一つ | 高等学校卒業 |
出典:学校教育法(e-Gov法令検索)/N高等学校公式コラム「通信制高校とは」(2026年8月確認)
だから卒業して得られる資格は、どの課程でも同じ「高等学校卒業」。N高等学校の公式サイトも「学歴上は『高等学校卒業』」と明記しています。
ここは親御さんの一番の不安どころなので、言い切ります。通信制の卒業は「全日制より格下の高卒」ではありません。法律上、同じ高卒です。
学歴欄に書くのは「どの学校を卒業したか」です。卒業資格が同一なのですから、課程まで書き分ける必要がそもそもありません。大学の卒業生が「昼間部」「夜間部」を書き分けないのと同じ理屈です。
出典:学校教育法(e-Gov法令検索)/N高等学校公式コラム「通信制高校とは」(2026年8月確認)
根拠2|厚労省の履歴書様式例に、学歴の書き方の法的規定はない
厚生労働省は2021年4月、履歴書の様式例を公表しました。JIS規格の様式例が削除されたことを受けたものです。
この資料には、様式例に法的拘束力はないと明記されています。国が示しているのはあくまで「様式の例」です。
変更されたのも性別欄の任意化などで、学歴欄の書き方を定めた法的な規定はありません。
つまり「履歴書にはこう書かなければならない」という法律上のルール自体が存在しない、ということです。
出典:厚生労働省「新たな履歴書の様式例の作成について」(PDF)(2026年8月確認)
根拠3|課程の記載を求める公的ルールも存在しない
「では実際の記載例はどうなっているの?」と思いますよね。ハローワークが公開している応募書類の公式ガイドには、学歴欄の記載例が載っています。そこに「全日制」「定時制」「通信制」といった課程の記載はありません。
| 確認した公的資料 | 課程を書けという指示 |
|---|---|
| 厚労省「新たな履歴書の様式例」 | なし |
| ハローワーク「応募書類の作り方」 | なし |
出典:厚生労働省「新たな履歴書の様式例の作成について」/ハローワーク「応募書類の作り方」(2026年8月確認)
厚労省の様式例にも、ハローワークのガイドにも、課程を書けという指示はどこにもない。記載は任意と判断できるのはこのためです。
出典:ハローワーク「応募書類の作り方」(PDF)(2026年8月確認)
「書かないと不利になるのでは」ではなく、「そもそも書く欄がない」。公的資料を読むとそういう話でした。
なお「通信制だと就職や進学で不利になるのでは」という不安は、書き方とは別の問題です。データを踏まえた検証は通信制高校は就職・進学に不利かを検証した記事にまとめています。学費を抑えて選び直したい場合は公立の通信制高校をまとめた記事も参考になります。
基本の書き方ルール|ハローワーク公式ガイドの4原則

- 正式名称で書く(「◯◯高校」ではなく「◯◯県立◯◯高等学校」)
- 学科まで書く(「普通科」「商業科」など)
- 古い順に、入学→卒業の時系列で並べる
- 校名が変わったら卒業時の校名+「(現・◯◯高等学校)」
- 年の表記は西暦・和暦どちらでもよいが書類の中で統一する
課程を書く義務はない一方で、学歴欄には守るべき基本があります。ハローワークの公式ガイドが示す原則は次の4つです。
| 原則 | 具体的にどう書くか |
|---|---|
| 正式名称で書く | 「◯◯高校」ではなく「◯◯県立◯◯高等学校」。私立なら「学校法人」は不要で学校名を正式に |
| 学科も書く | 高校は「普通科」「商業科」など学科まで記載する |
| 古い順に書く | 入学→卒業の時系列で上から並べる |
| 校名が変わった場合 | 卒業時の校名で書き「(現・◯◯高等学校)」と付記する |
出典:ハローワーク「応募書類の作り方」(2026年8月確認)
年の表記は西暦・和暦どちらでもかまいません。ただし同じ書類の中では統一するのが一般的なマナーです。生年月日を西暦で書いたなら、学歴欄も西暦でそろえます。
4原則を反映した記載例がこちらです。中学の入学・卒業から書くのが基本形になります。
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 2020 | 4 | ◯◯市立◯◯中学校 入学 |
| 2023 | 3 | ◯◯市立◯◯中学校 卒業 |
| 2023 | 4 | ◯◯県立◯◯高等学校 普通科 入学 |
| 2026 | 3 | ◯◯県立◯◯高等学校 普通科 卒業 |
そういえば、うちの子の学校って正式にはなんという名前だったかしら…。いつも略称でしか呼んでいなくて。
つまずきやすいのは正式名称です。通信制高校は略称が浸透している学校が多く、たとえば「N高」の正式名称を正確に言える人は意外と少ないもの。N高の正式名称と学校の全体像をまとめた記事で確認できます。
出典:ハローワーク「応募書類の作り方」(PDF)(2026年8月確認)
通信制高校のケース別 学歴欄の例文集|転入・中退・高卒認定まで
ここからはケース別の例文です。1つ注意があります。
転入や卒業見込みの書き方に公的なルールはありません。ここで紹介するのは、「正式名称で事実を時系列に書く」という原則から広げた一般的な書き方です。多少表現が違っても、事実が正確なら問題にはなりません。
通信制でよくある4つのケースを順に見ていきます。お子さんに当てはまるところだけ読んでください。
| お子さんの状況 | キーワード | 読む場所 |
|---|---|---|
| いま通信制に在学中 | 卒業見込み | ケース1 |
| 全日制から移った | 転入学 | ケース2 |
| 辞めてから入り直した | 中途退学+編入学 | ケース3 |
| 高卒認定に合格した | 合格 | ケース4 |
- 在学中に出す書類 → 最後の行を「卒業見込み」
- 前の高校に在籍したまま移った → 「転入学」
- 一度辞めてから入り直した → 「中途退学」+「編入学」
- 高卒認定に合格した → 「高等学校卒業程度認定試験 合格」
ケース1|在学中・卒業見込みの場合
在学中に出す書類では、最後の行を「卒業見込み」とします。大学受験の願書や就職の応募書類は、ほぼこの形です。
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 2024 | 4 | ◯◯高等学校 普通科 入学 |
| 2027 | 3 | ◯◯高等学校 普通科 卒業見込み |
卒業予定の年月は思い込みで書かないこと。通信制は入学・卒業の時期が学校によって違い、9月卒業などの制度を持つ学校もあります。在籍校に確認してから記入しましょう。
ケース2|転入した場合
転入学は、前の高校に在籍したまま移ったケースです。前の高校の入学も省略せずに書くのが原則になります。
全日制から通信制へ移った場合など、前の高校に在籍したまま移ったなら「転入学」です。前の高校の入学も省略せずに書きます。
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 2023 | 4 | ◯◯県立◯◯高等学校 普通科 入学 |
| 2024 | 9 | △△高等学校 普通科 転入学 |
| 2026 | 3 | △△高等学校 普通科 卒業 |
前の高校の名前は、書かずに済ませたいのですが…。
気持ちは分かります。ただ学歴欄は事実の時系列なので、省略せず書くのが原則です。
前の高校を書きたくない、という相談はよくあります。ただ学歴欄は事実の時系列なので、省略せず書くのが原則です。
それに、高校生の約10人に1人が通信制で学ぶ今、転入は珍しい経歴ではありません。この数字は後の章で詳しく触れます。転入そのものの手順を知りたい方は、通信制高校への転入の流れをまとめた記事もあわせてどうぞ。
ケース3|中退してから編入した場合
一度高校を辞めてから通信制に入り直した場合は「編入学」です。辞めた事実は「中途退学」と書きます。「中退」と略さないのがポイントです。
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 2022 | 4 | ◯◯県立◯◯高等学校 普通科 入学 |
| 2023 | 6 | ◯◯県立◯◯高等学校 普通科 中途退学 |
| 2024 | 4 | △△高等学校 普通科 編入学 |
| 2027 | 3 | △△高等学校 普通科 卒業見込み |
「転入学」と「編入学」の違いはここだけ。前の高校に在籍したまま移ったなら転入学、一度辞めてから入り直したなら編入学です。
中退からのやり直しの選択肢そのものを整理したい親御さんは、高校中退からやり直す方法をまとめた記事も参考にしてください。
ケース4|高卒認定(高認)の場合
高卒認定は「高校卒業」とは別物です。ここだけは書き方より先に、学歴の扱いそのものを正確に押さえておきましょう。
高卒認定試験に合格した場合、先に知っておくべき事実があります。
- 文部科学省は、高卒認定に合格しても「最終学歴は高等学校卒業とはなりません」と明示している
- ただし高卒と同等以上の学力があると認められる
- 大学・短大・専門学校の受験資格が得られる
- 高卒同等とみなす採用試験や国家資格の一覧も文科省が公表している
履歴書には、一般的な慣行として次のように書きます。
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 2022 | 4 | ◯◯県立◯◯高等学校 普通科 入学 |
| 2023 | 6 | ◯◯県立◯◯高等学校 普通科 中途退学 |
| 2024 | 11 | 高等学校卒業程度認定試験 合格 |
「最終学歴を高卒にしたい」が目的なら、高卒認定ではなく通信制高校の卒業を目指す道になります。高認と通信制どちらを選ぶかの判断材料は、高校中退からのやり直しの記事で詳しく比べています。
出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」/文部科学省「高卒認定試験合格者を高卒者と同等に扱う採用試験・国家資格等」(2026年8月確認)
番外|「通信制」とあえて書きたい場合
冒頭で触れたとおり、書くこと自体は自由です。「働きながら学んだことを伝えたい」など、通信制で学んだ経緯をプラスに語りたいなら、あえて書く選択もあります。
書く場合は、学校名と学科のあいだに入れるのが一般的な書き方です。
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 2023 | 4 | ◯◯高等学校 通信制課程 普通科 入学 |
| 2026 | 3 | ◯◯高等学校 通信制課程 普通科 卒業 |
書く・書かないで卒業資格の重みは変わりません。お子さんがどう自分の高校生活を語りたいかで決めれば十分です。
\ 入学・卒業の時期は学校ごとに違います。まず正確な情報を手元に /
公式サイト https://nnn.ed.jp/
高校新卒の就職は履歴書ではなく「統一応募用紙」を使う
ここで、就活を控えた親御さんに大事な補足です。高校新卒の就職活動では、市販の履歴書は使いません。
- 使うのは「全国高等学校統一応募用紙」
- 厚生労働省・文部科学省・全国高等学校長協会の三者協議で定められた様式
- 通信制の生徒もこれを使う
- 入手は学校経由。文房具店で買う必要はない
令和7年2月に改訂され、令和7年度(令和8年3月卒業)の就職活動から新様式になりました。性別欄が削除され、卒業見込みの高校は「在籍校」欄に記載する形式です。
| 項目 | 改訂後の統一応募用紙 |
|---|---|
| 適用 | 令和7年度(令和8年3月卒業)の就職活動から |
| 性別欄 | 削除 |
| 卒業見込みの高校 | 「在籍校」欄に記載 |
出典:厚生労働省「全国高等学校統一応募用紙の改訂について」(2026年8月確認)
つまり高校新卒の就活では、学歴欄の書き方に悩む場面自体が少なくなっています。在籍校の欄に、今通っている学校を正式名称で書くだけです。
この用紙は学校経由で入手するものです。親が文房具店で履歴書を買ってくる必要はありません。就活が始まったら、まず在籍校の進路担当に確認しましょう。
通信制でもここは同じです。ネットコース中心の学校でも、就職希望の生徒には進路指導の窓口があります。
通信制でもここは同じです。「通信制だから就活の書類は親が全部用意しなければ」と抱え込む必要はありません。通信制からの就職と進学の実際は、通信制高校の就職・進学のデータをまとめた記事で確認できます。
出典:厚生労働省「全国高等学校統一応募用紙の改訂について」(PDF)/文部科学省「全国高等学校統一応募書類」(2026年8月確認)
面接で「なぜ通信制?」と聞かれたら
書類は書けそうです。でも面接で「なぜ通信制なんですか」と突っ込まれたら、うちの子は固まってしまいそうで。
書類は解決しても、面接で聞かれたらどうするか。ここも親としては気になるところですよね。
前提として押さえたいのは規模の事実です。令和7年度の学校基本調査によると、通信制高校の生徒は30万人を超え、高校生の約10人に1人が通信制で学んでいます。
| 指標 | 令和7年度学校基本調査 |
|---|---|
| 通信制高校の生徒数 | 30万人超 |
| 高校生に占める割合 | 約10人に1人 |
| 40人学級に置き換えると | 約4人 |
出典:文部科学省「令和7年度学校基本調査」(2026年8月確認)
10人に1人の進路は、もう特別な経歴ではありません。40人学級なら4人が通信制、という割合です。面接官が通信制の卒業生に会うのも珍しいことではなくなっています。
答え方の原則はシンプルです。前向きな選択理由を、お子さん自身の言葉で話せるようにしておくこと。「自分のペースで学べる環境を選んだ」「やりたいことに時間を使いたかった」など、選んだ理由は家庭ごとに違います。
親が模範解答を用意して覚えさせるのは逆効果です。なぜその学校を選んだのかを入学前後に親子で振り返っておくほうが、面接では強くなります。借り物の言葉はすぐ分かるものです。
出典:文部科学省「令和7年度学校基本調査」(2026年8月確認)
もしまだ通信制を検討している段階なら、面接で語れる「選んだ理由」は学校選びの時点で生まれます。お子さんと一緒にパンフレットを見て「ここがいい」と思えた学校なら、理由は自然に言葉になります。学校の全体像は通信制高校の仕組みを解説した記事で押さえておくと、比べる目が変わります。
- 通信制高校の生徒は30万人超、高校生の約10人に1人(令和7年度学校基本調査)
- 答え方の原則は前向きな選択理由を、お子さん自身の言葉で
- 親が模範解答を用意して覚えさせない。借り物の言葉はすぐ分かる
よくある質問
ここまでの内容で残りやすい疑問を、7つにまとめました。気になるところだけ開いて確認してください。
「通信制」と書かないと経歴詐称になりませんか?
なりません。そもそも課程を記載する義務がないためです。義務のないことを書かなくても、虚偽にはなりようがありません。
卒業資格は全日制と同じ「高等学校卒業」なので、「◯◯高等学校 卒業」という記載は事実そのもの。隠したことにはなりません。
大学や専門学校の願書も同じ書き方でいいですか?
同じ考え方でかまいません。正式名称・学科・古い順という原則で書き、「通信制」と書く義務もありません。
ただし願書は学校ごとに記入要項があります。要項に指定があればそちらに従うのが一般的なマナーです。迷ったら、志望先の入試窓口に電話で確認するのが確実です。
在学中のアルバイト応募の履歴書はどう書きますか?
一般的な書き方として、最後の行を「◯◯高等学校 普通科 在学中」とします。
ここでも「通信制」と書く義務はありません。平日の日中に働ける点を面接で伝えれば、通信制はむしろシフトの融通が利く応募者として説明できます。
転入と編入は、どちらの言葉を使えばいいですか?
前の高校に在籍したまま移ったなら「転入学」、一度辞めてから入り直したなら「編入学」です。
辞めた事実は「中途退学」と書き、「中退」とは略しません。いずれも公的なルールはなく、「正式名称で事実を時系列に書く」という原則から広げた一般的な書き方です。
高卒認定に合格したら、最終学歴は「高卒」になりますか?
なりません。文部科学省は、高卒認定に合格しても「最終学歴は高等学校卒業とはなりません」と明示しています。
ただし高卒と同等以上の学力があると認められ、大学・短大・専門学校の受験資格が得られます。「最終学歴を高卒にしたい」が目的なら、通信制高校の卒業を目指す道になります。
年の表記は西暦と和暦のどちらがいいですか?
どちらでもかまいません。ただし同じ書類の中では統一するのが一般的なマナーです。
生年月日を西暦で書いたなら、学歴欄も西暦でそろえます。
N高の正式名称はどう書けばいいですか?
「N高」は略称なので、履歴書には正式名称で書く必要があります。正式名称と設置者・本校所在地などの基本情報は、N高とは何かをまとめた記事で確認できます。
N高に限らず、通信制は略称やブランド名で呼ばれる学校が多くあります。書類を書く前に、在籍校の正式名称を卒業証書や生徒手帳で確認しておくと安心です。
今夜できる一歩|書き方より大事なのは、学校生活の中身
- 学歴欄は「◯◯高等学校 卒業」でよく、「通信制」と書く公的な義務はない(書きたければ書いてもよい)
- 根拠は3つ。卒業資格は課程共通の「高等学校卒業」/厚労省の様式例に法的拘束力はない/課程の記載を求める公的ルールも存在しない
- 基本は正式名称・学科・古い順。転入は「転入学」、中退は「中途退学」と略さず書く
- 高卒認定は合格しても最終学歴は「高校卒業」にならない点だけ正確に
- 高校新卒の就職は学校経由の「統一応募用紙」を使う
お子さんの書類を前にしたら、ここだけ見返せば書けます。履歴書の書き方は、この記事のとおりに書けば今日解決します。書き方で悩む時間は、もう終わりにしてかまいません。
今夜できる一歩。①卒業証書か生徒手帳で在籍校の正式名称を確認する ②入学・卒業(見込み)の年月を在籍校に確認する ③就活中なら進路担当に統一応募用紙のことを聞いてみる。この3つで書類の準備は終わります。
本当に大事なのは、その学歴欄の1行に収まる3年間を、どんな中身にするかのほうです。
面接で語れる「選んだ理由」も「取り組んだこと」も、学校生活の中でしか生まれません。
これから学校を選ぶ段階なら、失敗しない手順を通信制高校の選び方7ステップの記事にまとめています。不登校中の中3のお子さんの進路全体で迷っているなら、不登校の中3の進路をまとめた記事から読むのがおすすめです。
候補を比べる材料としては、公式パンフレットが一番確実です。ネットの高校として生徒数最大規模のN高等学校は、資料請求が無料。取り寄せたからといって入学の義務はないので、検討の第一歩として手元に置いておきましょう。
\ 高校生の約10人に1人が通信制。選択肢として並べて比べる /
公式サイト https://nnn.ed.jp/
