刈谷東高校(通信制)とは?学費年4万円と公式が明かす卒業率を解説【愛知】

「刈谷東高校の通信制って、どんな学校なんだろう」。愛知県で通信制高校を探していて、この名前にたどり着いた親御さんは多いのではないでしょうか。県立で学費が安いらしい、でも情報が少ない。そんな状態で検索されている方に向けて、公式情報だけを突き合わせて整理しました。

先に結論をお伝えします。

刈谷東高校の通信制課程は、年間約4万円で高校卒業を目指せる愛知県立の学校です。そして、公立には珍しく進級率・卒業率を公式サイトで公開している学校でもあります。

その公開されている数字のひとつが、「1年生で入学した生徒が3〜4年後に卒業する割合=約40%」。これは「3〜4年という期間内に卒業した人の割合」を示す数字で、公式は同時に「5年、10年かけて卒業する生徒もいます」とも書き添えています。数字の意味を正しく読むと、この学校の誠実さと設計思想が見えてきます。

この記事では、学費の内訳・学びの仕組み・入試・進路、そして「ヤンキーが多いの?」といった気になる検索候補への向き合い方まで、公式の一次情報(学校公式サイト・募集要項・情報の公表/2026年8月時点)だけを使って解説します。出どころの分からない口コミや第三者サイトの数字は使いません。

この記事で分かること
  • 学費は年間約40,000円(公式記載)。検定料も不要
  • スクーリングは主に日曜・年28日程度。日曜に来られない人向けの補充日もある
  • 4年間が基本。3年卒業は「併修」という方法を使う
  • 公式が進級率・卒業率を公開している(3〜4年での卒業は約40%)
  • 新入学に学力検査はなし(書類審査+面接)。転編入は5教科の基礎学力検査あり
目次

先に結論|安さより「続けられる設計」が刈谷東の本質

調べていて一番印象に残ったのは、学費の安さではありませんでした。この学校が「何年かかってもいい」と公式に言い切っている点です。

公式のQ&Aには、進級率も卒業率も具体的な数字で書かれています。そのうえで「5年、10年かけて卒業する生徒もいます」と添えられている。都合の悪い数字を伏せて「安心してください」と言うのではなく、実態を出したうえで受け止める姿勢です。

ここが、この学校を検討するうえでの分かれ目になります。

刈谷東の通信制は、「期限に追われず、自分のペースで卒業を目指す」設計です。費用が抑えられる分、日々の学習を進める推進力は本人と家庭側が持つ必要があります。逆に言えば、「3年きっかりで卒業させたい」「毎日誰かに伴走してほしい」というご家庭は、私立の通信制も並べて比べたほうが納得のいく選択になります。

どちらが良い・悪いではなく、設計思想が違うだけです。この記事を読み終わる頃には、お子さんにどちらが合うかを判断する材料がそろっているはずです。

刈谷東高校とは|全日制がない、3つの課程だけの県立高校

まず学校の輪郭からです。ここを誤解している方が意外と多いので、最初に押さえておきましょう。

昼間定時制・夜間定時制・通信制の3課程で構成

愛知県立刈谷東高等学校は、愛知県刈谷市半城土町三ツ又20にある県立高校です。設置されている課程は3つ。

  • 昼間定時制
  • 夜間定時制
  • 通信制

この学校に全日制課程はありません。「昼に毎日通う普通の高校のなかに通信制がある」のではなく、学校そのものが定時制・通信制のための場所として設計されています。

なお、名前の似た刈谷高校・刈谷北高校は別の学校です。検索していると混ざりやすいので、学校名は最後まで確認してください。

通信制課程は普通科・定員840人。入学には県内在住か在勤が必要

通信制課程の基本データを整理します。

設置者愛知県(県立)
学科普通科
収容定員840人
通学区域愛知県
連携協力施設なし
所在地愛知県刈谷市半城土町三ツ又20

注目したいのが入学資格です。原則として、愛知県内に住所があるか、県内に勤務先があること(またはそれに準ずる特別の事由があること)が条件になります。これは新入学だけでなく、転入学・編入学でも同じです。

つまり、県外にお住まいのご家庭は原則として対象外ということ。逆に、愛知県内であれば県内どこからでも出願できます。刈谷市周辺の学校というより、「愛知県の通信制の受け皿」という位置づけです。

出典:愛知県立刈谷東高等学校 公式サイト・令和8年度生徒募集要項・情報の公表(2026年8月確認)

学費は年間約4万円|公式が示す内訳と、見落としがちな優遇制度

次に、多くの親御さんが一番知りたい学費です。ここは公式が金額まで明記しているので、はっきり書けます。

授業料は「336円×受講科目数」という珍しい計算式

公立通信制の学費は、私立とはまったく違う計算方法です。

入学料500円
授業料(年額)336円 × 受講科目数
学校徴収金(1年生・年額)7,952円

授業料が「1科目あたり336円」。桁を見間違えたのではないかと二度見しました。仮に10科目受講しても3,360円です。私立の通信制で年間20万〜40万円台がめずらしくないことを思えば、公立の学費はまったく別の水準にあります。

教科書代・スリッパ代まで含めた「年間約40,000円」が公式の目安

とはいえ、授業料だけが費用ではありません。公式は総額の目安まで示しています。

入学時に必要な費用の目安(公式記載)
  • 入学料・授業料・学校徴収金など … 約20,000円
  • 教科書・学習書など … 約18,000円
  • スリッパ代 … 1,600円
  • 合計:年間約40,000円

しかもこれは一括納入で、月々の徴収はありません。「毎月引き落としがある」タイプの負担感がないのは、家計管理のうえでも分かりやすいところです。

年間4万円という数字は、私立の通信制高校の1カ月分にも届かないことがあります。学費を最優先に考えるご家庭にとって、公立通信制が有力な選択肢になる理由がここにあります。通信制高校全体の学費相場は通信制高校の学費をまとめた記事で整理しているので、比較の物差しとして併せてご覧ください。

見落としやすい4つの優遇|検定料不要・県立からの転入は入学料無料

公式資料を読み込むと、金額表には出てこない優遇がいくつも見つかりました。知らないと損をする部分なので、まとめておきます。

  • 入学検定料が不要(新入学の出願にかかる検定料の記載なし)
  • 県立高校からの転入学は入学料が不要
  • 有職者への教科書無償給与(購入した教科書代が還付される制度)
  • JR・名鉄の通学定期が5割引
  • そのほか、奨学制度・減免制度の案内あり

なお、国の「就学支援金」については、募集要項やQ&Aに直接の言及が見当たりませんでした。授業料そのものが年間数千円規模のため、私立とは前提が異なります。減免制度や奨学制度の具体的な適用条件は、学校へ直接確認してください。推測で書くべき部分ではないので、この記事では断定を避けます。

託児室がある|「働きながら」「子育てしながら」を想定した設計

もうひとつ、公立通信制ならではの特徴として挙げておきたいのが託児室です。

日曜の正規面接指導日に利用でき、費用は子ども1人1回1,500円程度。子育てをしながら高校卒業を目指す人が現実にいることを前提にした設備です。

中学生のお子さんの進路を探している親御さんには直接関係のない情報かもしれません。ですが、「事情を抱えた人が学び続けられるように」という学校の姿勢を測る材料としては、とても分かりやすい設備だと思います。

出典:愛知県立刈谷東高等学校 令和8年度生徒募集要項・公式Q&A(2026年8月確認)

学びの仕組み|日曜スクーリング年28日+レポート年約60通

学費が分かったら、次は「実際にどう学ぶのか」です。ここがイメージできると、お子さんに続けられそうかが見えてきます。

正規の面接指導日は主に日曜・月2〜3日(年28日程度)

刈谷東の通信制は、スクーリング(面接指導)が主に日曜日に行われます。回数は月に2〜3日、年間で28日程度。

1日の流れは1限から5限まで、各50分の授業とホームルームです。日曜に丸一日学校で過ごし、それ以外の日は自宅で学習を進める。これが基本のリズムになります。

日曜に来られない人には火曜・金曜の補充面接指導がある

ここが、この学校の柔軟なところです。日曜のスクーリングに出られない生徒のために、火曜日・金曜日の補充面接指導が用意されています。

仕事のシフトで日曜が埋まる人、日曜に人の多い場所が苦手な人。事情はさまざまですが、「日曜に来られない=続けられない」にならない逃げ道が制度として組まれているわけです。

レポートは週2〜3通・年間約60通。ここが最大の山場

通信制の学習の中心は、レポート(添削指導)です。刈谷東の場合、週に2〜3通、年間で約60通。1通はB4判1枚程度とされています。

正直に言うと、ここが一番の山場です。週2〜3通ということは、3〜4日に1通のペースで課題を仕上げ続けるということ。誰かに催促されなくても手を動かせるかどうかが、卒業までの道のりを大きく左右します。

学習支援にはロイロノートが使われています。デジタルで教材や課題をやりとりする仕組みがあるのは、家庭学習が中心の通信制では心強い部分です。

卒業の条件は、通算3年以上の在籍・74単位の修得・特別活動への参加。これは学校教育法にもとづく全国共通の要件で、刈谷東が特別に厳しいわけではありません。

【重要】4年間が基本。3年で卒業するには「併修」が必要

ここは、パンフレットの印象だけで判断すると誤解しやすいポイントです。公式Q&Aには、こう書かれています。

「4年間の学習が基本ですが、通信制課程内併修により3年間で卒業する方法もあります」

つまり、標準は4年。3年卒業は「できる」けれど、そのためには併修という上乗せの学習が必要だということです。

私立の通信制高校の多くは「3年で卒業」を前提に設計されています。刈谷東はそこが違います。お子さんが「同級生と同じ3年で卒業したい」と強く思っている場合、この違いは志望校選びの決定打になり得ます。入学後に知って落胆する前に、家庭で共有しておきたい情報です。

出典:愛知県立刈谷東高等学校 公式Q&A・令和8年度生徒募集要項(2026年8月確認)

【公式が公開】進級率・卒業率の数字と、その正しい読み方

ここからが、この記事で一番お伝えしたい部分です。

通信制高校を調べていると、卒業率を公表していない学校のほうが多いことに気づきます。そんななかで、刈谷東高校は公式Q&Aに数字をそのまま載せています。

公式が示している数字

項目公式が示す割合
1年生の進級率約65%
2年生の進級率約70%
3年生の進級率約80%
4年生がその年度に卒業する割合約85%
1年次入学者が3〜4年後に卒業する割合約40%

そして公式は、この数字にこう添えています。「5年、10年かけて卒業する生徒もいます」と。

約40%という数字の、正しい読み方

この約40%は、「3〜4年という期間内に卒業した人の割合」です。それ以上の年数をかけて卒業する人は、この数字には含まれていません。公式が「5年、10年かけて卒業する生徒もいます」と書き添えているのは、まさにその点を伝えるためでしょう。

つまりこの数字は、「何年で卒業する人が多いか」という時間の目安として読むのが正確です。刈谷東の通信制は4年間の学習が基本ですから、3〜4年で終える人が4割という数字も、その設計と地続きのものとして理解できます。

私はこの数字を、マイナス材料ではなく信頼材料として受け取りました。都合のいい数字だけを見せる学校が少なくないなかで、進級率も卒業率も出したうえで「ゆっくりでいい」と言える。これは、生徒を数字で追い立てない学校だという証拠でもあります。

ただし親の目線では、正直に押さえるべき点もあります

良い面だけ書くのはフェアではないので、ここは正直に書きます。

「期限に追われない設計」は、裏返せば期限を管理してくれる人がいない設計でもあります。1年生の進級率が約65%という数字は、最初の1年でつまずく人が一定数いるという事実を示しています。週2〜3通のレポートを、誰にも催促されずに続ける生活が始まるからです。

ですから、お子さんが「3年で卒業したい」と考えているご家庭は、次の2つをセットで準備してください。

  1. 併修という方法を最初から前提に置く。入学後に「やっぱり3年で」と切り替えるのは難しくなる可能性があります。出願前の説明会や相談で、3年卒業を目指す場合の履修計画を必ず確認しておきましょう
  2. 家庭側の伴走の形を決めておく。毎週のレポート提出をどう確認するか、つまずいたときに誰が学校に相談するか。仕組みを先に決めておくほど、1年目を越えやすくなります

この2つが用意できないと感じるなら、伴走が仕組みとして組み込まれた私立の通信制も候補に入れるべきです。学費の差は、そのサポートの対価だと考えると納得しやすくなります。

出典:愛知県立刈谷東高等学校 公式Q&A(2026年8月確認)

入試|新入学に学力検査はなし。転編入は5教科の検査あり

入試の仕組みは、入り方によって大きく違います。ここを混同すると準備の方向を間違えるので、分けて見ていきましょう(以下はすべて令和8年度=2026年度入学者向けの募集要項にもとづきます)。

新入学|書類審査+面接。検定料も不要

中学校を卒業して(または卒業予定で)入学する場合、選抜は書類審査と面接のみ。学力検査はありません。

選抜方法書類審査+面接(学力検査なし)
募集定員約200人
検定料不要
出願方法Web出願
前期出願 2026年1月13日〜1月20日/検査 1月25日(日)/発表 1月28日
後期出願 3月11日〜3月18日/検査 3月23日/発表 3月24日

学力検査がないという点は、中学校の勉強に自信を持てないままここまで来たお子さんにとって、大きな安心材料になります。「点数で門前払いされる入試ではない」というだけで、出願そのもののハードルが下がるからです。

転入学・編入学|5教科の基礎学力検査がある

すでに高校に在籍している、または一度高校を離れた場合は、条件が変わります。

  • 選抜方法:基礎学力検査(国語・数学・英語・理科・社会の5教科)+書類審査+面接
  • 出願:2026年3月1日、3月4日〜6日
  • 検査:3月22日(日)
  • 発表:3月25日発送
  • 令和8年度は、年度途中の転入学検査を実施しないと公式に明記されています

2つ、重要な点があります。

ひとつは、転編入には5教科の基礎学力検査があること。新入学と違って、まったく無試験ではありません。難易度は公表されていませんが、「基礎学力」という名称のとおり、中学レベルの土台を見る位置づけと考えられます。

もうひとつが、年度途中の転入ができないという点です。私立の通信制の多くは「転入随時受付」をうたっていますが、刈谷東は令和8年度について実施しないと明記しています。

これは、いま在籍中の高校で苦しんでいるお子さんを持つご家庭には切実な情報です。「今すぐ環境を変えたい」というニーズに、公立通信制は制度上こたえられない場合がある。年度替わりまで待てるかどうかが、公立か私立かの分岐点になることもあります。

なお、特科生については令和8年度の募集が停止されています。過去の情報を見て検討していた方はご注意ください。

出典:愛知県立刈谷東高等学校 令和8年度生徒募集要項(2026年8月確認)

卒業後の進路|公表されている数字を正確に読む

「卒業したあと、どうなるのか」。これも親御さんが気になるところだと思います。刈谷東は「情報の公表」のページで進路状況を出しています。

進路人数
大学等34人
専修学校等16人
就職61人
それら以外58人

この数字には注意点があります。公表時期は2026年5月ですが、資料上どの年度の卒業生の数字かが明記されていません。「最新年度の実績」と断定はできないため、参考値として見てください。正確な年度を知りたい場合は学校へ確認するのが確実です。

そのうえで読み取れることを整理します。

就職が61人で最多、大学等が34人。公式Q&Aでも「毎年30人程度が大学等へ進学」と説明されており、数字の傾向は一致しています。通信制だから大学進学の道が閉じる、ということはありません。

大学進学を強く希望している場合、押さえておきたいのは「学校が受験対策をどこまでするのか」です。年28日のスクーリングの中に受験指導を大きく組み込むのは、構造上むずかしい。予備校や塾の併用が前提になる可能性は、最初から想定しておくほうが安全です。

出典:愛知県立刈谷東高等学校「情報の公表」(2026年5月公表・公式Q&A/2026年8月確認)

「ヤンキーが多い?」という不安への、いちばん確実な答え方

検索候補に出てくる言葉について、正面から書いておきます。定時制・通信制の高校を調べると、こうした言葉が並ぶことがあります。不安になるのは自然なことです。

ただ、この記事ではその問いに在校生の様子を語る形では答えません。理由は2つあります。

ひとつは、在校生の人柄や雰囲気を裏づける公的な資料が存在しないこと。書けば、それは伝聞か推測になります。もうひとつは、特定の学校に通う人たちをひとくくりに語ること自体が、事実を伝えるどころか偏見を広げる行為になりかねないからです。

そのうえで、事実として言えることを書きます。

公的に確認できる問題事例はありませんでした

刈谷東高校について、信頼できる報道機関や公的機関の情報で確認できる問題事例は見つかりませんでした(2026年8月時点)。噂の裏付けとなる出どころは確認できなかった、というのが調査の結果です。

もちろん、「確認できなかった」ことと「一切ない」ことは別です。人が集まる場所である以上、対人トラブルの可能性はどの学校にもゼロではありません。だからこの記事では「ない」と断定はしません。

そもそも、毎日同じ教室で過ごす学校ではありません

仕組みの面からも考えてみましょう。

刈谷東の通信制は、スクーリングが年28日程度。学習の大部分は自宅で進みます。全日制のように「固定のクラスで毎日顔を合わせる」構造ではないため、人間関係が濃く煮詰まりにくい設計です。

さらに制度の面でも、託児室の設置や有職者への教科書無償給与といった仕組みが用意されています。働いている人や子育て中の人が学べることを前提に組まれた課程だということです。中学校のように同学年だけで一日を過ごす前提の場ではない、と制度から読み取れます。

いちばん確実な確認方法は、説明会と学校見学で、ご自身の目で確かめることです。噂の真偽を追いかけるより、これが早い。あわせて「人間関係のトラブルが起きたとき、どんな流れで対応していますか」と聞いておくと、体制の実態まで見えてきます。お子さんが以前の学校で人間関係につまずいた経験があるなら、この質問は必ずしてください。

正直に|刈谷東の通信制が向く子・慎重に考えたい子

ここまでの情報を、判断材料の形に整理します。

向いている可能性が高いケース

  • 学費をできるだけ抑えたいご家庭(年間約4万円は私立と桁が違います)
  • 愛知県内に住んでいる、または県内で働いている
  • 4年かかっても構わない、自分のペースで進めたい
  • 自宅で課題を進める習慣が、ある程度ついている
  • 働きながら、あるいは子育てをしながら高校卒業を目指したい
  • 学力検査のない入試で、まずは高校生という立場に戻りたい

慎重に考えたいケース

  • 3年で卒業したい気持ちが強い(併修という追加の計画が必要になります)
  • 週2〜3通のレポートを、一人で続けられる見通しが立たない
  • いま在籍中の高校から、年度途中で移りたい(令和8年度は年度途中の転入学検査がありません)
  • 担任やコーチが毎週伴走してくれる体制を求めている
  • 大学受験に向けた手厚い受験指導を学校に期待している
  • 県外に住んでいる(原則として入学資格を満たしません)

後者に当てはまる項目が多いなら、刈谷東が悪いのではなく、求めているものと設計が合っていないだけです。その場合は、伴走と3年卒業を前提に組まれた私立の通信制を並べて比べたほうが、納得のいく結論にたどり着けます。

比較の物差しとして手元に置きやすいのが、生徒数最大級のN高等学校です。学費が募集要項で確認でき、ネット中心で学ぶ設計なので、「公立の年4万円に対して、私立は何にいくら払うのか」という違いがはっきり見えます。資料請求は無料で、入学の義務もありません。

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公立と私立、どっちを選ぶ?|併願という現実的な答え

刈谷東を検討している親御さんの多くが、最終的にここで迷います。「安い公立でいいのか、お金をかけて私立にすべきか」。

判断の軸はシンプルです。お金で解決したいのか、時間で解決したいのか。

公立は費用が抜群に安いかわりに、学習を進める推進力を家庭側が持つ必要があり、卒業までの時間も長くなりやすい。私立は費用がかかるかわりに、伴走と3年卒業の仕組みを買うことができます。どちらが正解ということはなく、お子さんに必要なものしだいです。

公立通信制全体の仕組みやメリット・デメリットは、公立の通信制高校をまとめた記事で詳しく解説しています。刈谷東を「公立という選択肢のひとつ」として位置づけ直すと、判断がぐっとしやすくなるはずです。

迷うなら、併願で考えるのが現実的です

公立と私立は、どちらか一方に絞ってから調べ始める必要はありません。

刈谷東の新入学は前期が1月、後期が3月と2回あります。私立の通信制は出願時期が比較的ゆるやかなので、刈谷東に出願しつつ、私立の資料も取り寄せて並べておくという進め方が現実的です。

あわせて読みたい

とくに旭陵高校は、同じ愛知県内の通信制単独校です。ただし入学は4月のみという違いがあるので、時期の条件も含めて比べてみてください。

よくある質問|親御さんから多い4つの疑問

卒業率はどのくらいですか?

公式Q&Aによると、1年次に入学した生徒が3〜4年後に卒業する割合は約40%です。進級率は1年生が約65%、2年生が約70%、3年生が約80%、4年生がその年度に卒業する割合は約85%とされています。

ただしこれは「3〜4年で卒業した人の割合」であって、卒業できない人の割合ではありません。公式も「5年、10年かけて卒業する生徒もいます」と併記しています。数字を公開したうえで、ゆっくり進む人の存在も明示している学校だと受け取るのが正確です。

入試に学力検査はありますか?

新入学(中学卒業・卒業見込み)の場合、学力検査はありません。書類審査と面接で選抜されます。検定料も不要です。

一方、転入学・編入学の場合は、国語・数学・英語・理科・社会の5教科による基礎学力検査があります。書類審査・面接と合わせての選抜になるので、入り方によって準備が変わる点にご注意ください。

年度の途中でも転入できますか?

令和8年度については、年度途中の転入学検査を実施しないと公式に明記されています。転入学・編入学の検査は3月に行われ、出願は3月1日および3月4日〜6日、検査は3月22日(日)です。

「いますぐ環境を変えたい」というご事情がある場合、この点は大きな制約になります。年度替わりまで待てるかどうかで、私立の通信制も検討対象に入れるかが決まります。

刈谷東高校に全日制はありますか?

ありません。刈谷東高校にあるのは、昼間定時制・夜間定時制・通信制の3課程です。

「全日制の学校の中に通信制がある」タイプではなく、定時制・通信制のための学校という位置づけです。通信制の生徒が校内で少数派にならない構造だと考えると、イメージしやすいと思います。

【今夜できる一歩】数字を並べて、家族で話せる状態にする

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 刈谷東高校の通信制は愛知県立。学費は年間約40,000円、一括納入で月々の徴収なし。検定料も不要
  • 全日制はなく、昼間定時制・夜間定時制・通信制の3課程。入学は原則、県内在住か県内在勤が条件
  • スクーリングは主に日曜・年28日程度。日曜に来られない人向けに火・金の補充面接指導がある
  • レポートは週2〜3通・年約60通。4年間が基本で、3年卒業には併修が必要
  • 公式が進級率・卒業率を公開。3〜4年での卒業は約40%だが、「5年、10年かけて卒業する生徒もいます」と併記されている
  • 新入学に学力検査はなし。転編入は5教科の基礎学力検査あり。令和8年度は年度途中の転入なし

調べ始めたときは、私も「公立通信制=安いだけの選択肢」だと思っていました。読み終えた今の感想は違います。刈谷東は、安さと引き換えに何を家庭側が担うのかを、数字まで開示して示している学校でした。

だからこそ、判断材料はそろえられます。今夜できることは2つです。

  1. 刈谷東の説明会・見学の日程を確認し、聞くことをメモにする(3年卒業を目指す場合の履修計画/補充面接指導の使い方/トラブル時の対応の流れ)
  2. 比較の物差しとして、私立の通信制の資料を1部取り寄せておく

2つ目が効きます。年間約4万円の公立と、募集要項で学費が確認できるN高等学校のような私立。この2つを並べるだけで、「うちの子に必要なのは費用の安さか、伴走の手厚さか」という問いが具体的になります。判断が速くなるのは、材料がそろってからです。

資料請求は無料で、入学の義務はありません。噂や不安に時間を使うより、公式の情報を手元に並べるほうがずっと早い。お子さんに合う場所を、確かな材料で選んであげてください。

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※本記事は2026年8月時点の公式情報(愛知県立刈谷東高等学校 公式サイト・令和8年度生徒募集要項・公式Q&A・情報の公表)にもとづいて作成しています。日程や制度は変更される場合があるため、出願前に必ず最新の募集要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

子どもを持つ母。わが子の進路を考える中で通信制高校を調べ始めました。学校の公式サイトと文部科学省のデータをひとつずつ確認しながら、同じように悩む親御さんが知りたいことを、分かりやすく正確にまとめていきます。

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